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遥香#4

冷たくて鋭い風が

4人をばらばらにしちゃったみたい。

3人で歩いてるのに会話がないなんて。


お姉ちゃんの告白からだいたい3ヶ月。

あれからお姉ちゃんは学校に来ていない。

駿も冬騎も何となく気まずそうで

あれだけ仲が良かったのが嘘みたいだ。


最初の方は私もいつもみたいに

話しかけたりふざけてみたりしたけど

この頃はうざがられるだけだから

ただ小さくなってるだけ。


…駿と冬騎は私と仲良くしてくれた。

村で1番年下の小さな女の子。

そんな子といるより

2人で遊んでた方が楽しかったはずなのに。

いつだって屈託なく遊んでくれた。


元気良く明るく振る舞うこと。

私にできるのはこれくらいだった。

これだけが、私の価値だったのに。

あの2人に対するお礼とお詫びだったのに。


何もかも消えちゃったの?

あの頃には戻れないの?


お姉ちゃんのせいなんかじゃない。

この村から出て行くなんて嫌だ。絶対やだ。

でも、お姉ちゃんは関係ない。

もっと大きくて怖い何かのせい。

お姉ちゃんが思い悩むのは間違ってる。

私はそう思う。


…けど、あの2人は?

きっと私と同じ気持ちだ。

でも、違うかもしれない。

もし、あの2人がお姉ちゃんを怒ってたら?

…私はお姉ちゃんの味方になれる?

あの2人を前に何か言えるの?


私はどうしたらいいの?

あの2人が分からないよ。

お姉ちゃんも分からないよ…


このまま卒業しちゃうの?

みんなと会えなくなるかもしれないまま?


唇を噛みしめることしかできないまま

冬騎が何も言わず自分の家の角を曲がり

駿とも別れる道に来たとき

駿と目が合った。

何かすごく久しぶり。

声も心も全く交わせないままだけど

ずっと近くにはいたのに。

目さえ見れなかった。

駿の目に何か言いたげな色が浮かぶ。

少しだけ心に火が灯る。

今なら喋ってくれるかもしれない…!

けれど、駿は何も言わず

だっと駆け出してしまった。


1人残されてしまった。

寒さが急にひどくなったようなきがして

私も色んなものから逃げるように

家に走った。












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