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頑張る

 頑張るなら報われる。そう信じてきた。けれど、いくら頑張っても現状は変わらない。

 人材が流出している。それも有能者ばかり。このままじゃいけない。分かっているけど打つ手が無い。

 どんなに考えても打破する一手にはならない。彼がいなくなってからこうなった。

どうしてこうなってしまったんだろう。考えても分からない。グルグルして何もまとまらない。彼がいてくれたなら、こうはならなかったのに。

 あの夏の時が思い起こされた。葉月の時が。彼がいなかった夏の時が。

いくら頑張っても残業続きで、みんなが夏バテしていた。彼は別の現場にいたから。主任が発破をかけても応えられない。そのくらいに疲弊していた。

 長月になり、彼は現場に戻ってきた。徐々に安定していってきた。たまに彼がいない時があったけども、気にならなくなっていた。

 だけど、冬から彼がまたいなくなる時が来た。遅くに来て、午前中だけいて、午後にはいなくなる。そんな時が春まで続いていた。

 それからだった。彼が完全にいなくなったのは。最初は持ちこたえられていた。けれど、徐々に人が減っていってしまった。彼に倣うかのようにして。いつかは戻ってくる。そう信じていた。

けれど、その期待は裏切られた。それどころか、悪化していくばかり。

 頑張るなら報われる。そう信じてきた。なのに、いくら頑張っても報われない。

頑張り続けてきたけど、もう無理だ。もう頑張れない。疲れ果ててしまった。

そして、仕事中に倒れて、気絶してしまったのであるーー。

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