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欲望渦巻くネオカブキ
欲望渦巻く都市-ネオカブキ-
「関所には屈強そうな衛兵がいる。のがお約束の筈だが、ここにはいねぇ見てぇじゃあねぇか?」
「当たり前でしょ!誰が好き好んでこの街にカチコミに来ると思ってるの?」
「成り上がりに夢見て来るもの拒まず、夢に敗れ去る者追わず。殆どが血に飢えたならず者か此処に居ざるを得ない理由がある者たち。常に争いが絶えない紛争地帯、それがネオカブキよ。それが、逆に肉の壁になってるってのも皮肉だけどね。」
ネオカブキは独自の掟が敷かれている。基本的には同じ目的や夢を持った者同士で集まり、組と呼ばれるグループを組織する。商工会や自警団、果てには犯罪組織などさまざまな組がこのネオカブキにはあり鎬を削っている。
組には大体が組長がいて組の方向性を導いている。組同士も敵対や連合、傘下の団体など複雑な関係で成り立っている事も多い。
そしてそんな無法なネオカブキにはありとあらゆる人種が集まる欲望の坩堝、この街を仕切る事は世界を牛耳る力を持つということと同義である。だからこそ挙って各々が覇を唱えるのだ。