上位存在
「ここは"罪世界"と我々の間では呼称しています。」
「シンセカイ?我々?」
「その情報自体にあまり意味はないからね。手短にだが君がここにいる意味を教えよう。」
「この世界はね。数世紀ほど前に君が元いた世界から切り離された世界なんだ。いや、この表現も正しくなかった。」
「元々、君たちの世界とこの世界は同じテクスチャ上に存在していたんだ。」
「だが、或る時ね、傍迷惑な勘違いバカの起こした癇癪で君のいた元の世界や此処のような世界にいくつか分断された。ここは奪った命が己が身体に焼き付くだろう?業をその身に宿す在り方、故に罪世界。」
「名前も世界の成り立ちにさして興味はねぇ。」
「でもな、オレはまだお前の事を聞けてねンだが?なんでお巡りさんがこんなとこにいんだ?」
「ふむ、まあ良いだろう。褒美だ。少しは君の疑問に答えてあげよう。」
「まず。この姿自体も君のいた世界に辻褄が合うように調整したものだ。調整次第では好きに弄れるアバターさ。」
そういうといくつも姿を変え最終的には少女のような姿に変わる。
「随分と可愛い姿じゃねぇか。」
「ロリコンだったかい?。」
「ちちちちげーわい。」
「そして私も実を言うとただの中間管理職でね。上位存在からの命令で地球自体を監視・管理をしているのさ。」
「上位存在?」
「そうだね。といっても姿も形もない概念のようなものだ。そんな彼らに無理矢理、幾つかの世界の監視・管理を押し付けられたのが私って訳だ。」
「彼らが何を目的にそんなことをさせているのかなんてわからないけどね。」
「世知辛いね。」
センは同情した。
「共感ありがとう。」




