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Once Upon a time

第8話 Once Upon a time

山の中、少年が木の上で佇んでいた。

下の方でガサっと音がする。

「なんだ?」

すると茂みから傷だらけの白い虎が出てくる。

虎は少年に気が付き睨むが力無く倒れる。


虎は目を覚ますと洞窟の中にいた。傷のあった箇所に包帯がされていた。

「お、気がついたか。」

洞窟の入り口から声がする。

声の主は先程見た少年だった。虎は威嚇しようとするが身体中が痛む。

「おいおい無理するなよ。まだ傷だって塞がっちゃいねぇんだ。別にお前を取って食おうなんて思っちゃいねぇよ。」

文字通り傷だらけの虎は諦めて少年の存在を許した。

「ほれメシでも食え。ハラ減ってるだろ。」

少年は虎に近づき、外で取ってきた兎型の魔物を虎に渡す。

「俺はさ。村じゃ忌み子だなんだって言われてるんだ。」

「見ての通り魔物をヤってきても紋がつかねぇ紋無しでよ。」

確かに少年から紋が発する独特の気配を感じない。

「けどよ。紋が無くても俺は紋を持ったやつにも負けねぇ。俺の方が強ぇ。でもそれがアイツらには面白くねぇみてぇでさ。」

少年は笑う。確かに少年は子供ながらに強そうだ。事実、山に1人で入って兎を狩ってくるぐらいだ。恐らくその強さ故に魔物の呪いを弾いてしまっているのだろう。


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