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魔薬

第6話 鯨装受衣(げいしょううい)



「あれは…まさか“魔薬(ヤク)”か!?」


魔薬(ヤク)-魔力強制増強薬の略称でネオカブキで若者やブルーカラーなどの層で最近出回っている。使用するだけで使用者は一定時間魔力・紋の性能が本来持つ能力以上に増幅する。効果が切れると代償として命に関わるレベルで生命力や魔力を消耗する為、ネオカブキを含め世界中の殆どの国家では禁止薬物に指定されている。


土煙が少し晴れると巨大な怪物が聳え立っていた。



同時刻、医務室にて。

身体中がヒビだらけのヒカルが担架で運び込まれてきた。

医務官がポツリと独り言を漏らす。

「なんだコイツは?身体中ヒビだらけだし心臓も動いてないみたいだぞ?こりゃもう死んでるだろ。」

「龍が相手だもんな。霊安室にでも運んどけ。」

「はい。」

医務官は現在行われている試合の続きを観るためにモニターの方に振り向く。

パリパリと音を立てながらヒカルの表面が崩れ落ちる。

「な、なんだ?」

「うーん。龍相手に少し油断しちゃったな。次は斃そう。」

伸びをしながらヒカルがムクリと起き上がる。

起き上がりながら手を鋏に変化させ担架係2人の首を切断。続けて医者が振り返ろうとしたが振り返りきる前にこれも切断。

「さてと。どうやらロナルド君は魔薬を使ったみたいだね。サンプルを取りに行かないと。」

「お前何してんだ!!!」

部屋の物音に気がついた戦闘員が医務室に入ってくる。

「あらら。バレちゃったね。」

「メーデー!メーデー!医務室にて…「医務室ではお静かにね。」

「三条の鋏捌き(スワロー・シザース)。」

戦闘員は三枚に下ろされる。

「応援もくるだろうし面倒な事になりそうだね。もう騒ぎを起こして動きやすくしておこうか。」

ヒカルは微笑みながら医務室を後にした。


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