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タモン・チャン

第4話 調虎離山


「して総帥、エンコ何本詰めればいいでしょうか?」

「お前がそんな事する必要はない。こんな事で大切な部下を傷物にしてしまうのは割に合わない。」

「だが。ウチの名を騙った輩共は郎党全て見つけ出し潰して見せしめしろ。それに以後同じことがないように再発の防止と末端までしっかり教育しておけ。これでお前へのケジメは今回は不問とする。」

「御意。」

「“龍”の方へは私が直接出向くとしよう。」

「総帥が出る必要はありません。私がコロがしておきます。」

「2度は言わない。私が出ると言った。いいな?」

「はっ。」


翌日、

登竜門への来客が朝か途切れることなく訪ねてくる。仕事の依頼や取材の申し込み、就職希望者、龍を倒して名を上げようとカチコミなどなど。しかし、まだ依頼を受ける窓口すら設けてない惨状なのに人が来るもんだから更に滞る。

「フロントが出来次第、依頼を受けるから後日にしてくれねぇか!」

声を上げるが騒々しさは変わらない。

暫くすったもんだしていた所に突如緊張感が走る。

「お邪魔してもよろしいかな?」

静かな声から溢れる圧倒的な強者の気配がする。まるで密林で虎に相対しているかのような感覚に陥る。

更に彼に続き見るからに猛者達が組に入ってくる。


「そこの彼に少し用があってね。申し訳ないが私からでもいいかな?」

彼の言葉に返事はなく、既に周りは萎縮してそうせざるを得ない雰囲気のみが漂っていた。


「では、改めてこんにちは。」

「王虎會総帥、タモン・チャン。此度の訪問アポ無しの非礼で申し訳ない。」

「先程申した通り君と少し話がしてみたくてね。」

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