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        3 金銭獲得

 マリエールと王子は商売を始めた。気の弱い自分達の修行の場として。


          3  金銭獲得



 王城ではスムーズに受け入れられた。売り子達が各部屋を回り商品を販売していく。売れ行きは上々だ。王城から貴族、富豪層に波及していく。

 一方商店での売り上げも順調だ。公爵の屋敷内にあるので一般市民には入り難いが、富裕層であれば問題ない。次々に来店する。彼らの目的は屋上で開催されるマジックショーなどのショーだ。無料で見られるものも有料のものもある。

 マジックショーの内幻影は無料で公開されている人気のショーだ。どちらがと言うと子ども向けだが大人にも楽しめる。幻影エリアに入ると幻影が始まる。北の国の草原は雪で覆われている。草原に鶴が舞い降りる。鶴達は舞い踊る。鶴達は少女に姿を変える。少女達は舞い踊る。東の空が白んでくる頃少女達は姿を消す。歓声と拍手が起こる。

 幻影のエリアを出ると屋台が出ている。ここには他所では食べられないものが並んでいる。アイスクリーム、ソフトクリー厶、パフェ、チョコレートだ。他にも食べ物飲み物の類がある。子ども達とっても大人達にとっても楽しみが沢山ある。

 ジュエリー売場でクレー厶を受けている従業者がいる。15万エミリ(150万円)の商札のついたジュエリーを指し

「これと同じ品物を5万エミリで買ったと見せられた。そんな安売りされては商売ができん。」

従業者はにこやかに応じた。

「お客様が交渉上手だったのでしょうね。当商店は公爵家、王家の後押しのもと、第1王子の婚約者である公爵令嬢マリエール様のご指示のもとに運営してます。値付けはかなり抑えて設定してますので値引き交渉は想定していませんでした。売子も想定外だったのでしょうね。別になるべくお客様の意思を尊重することと指示を出してありますのでその結果ですね。今は利益を度返しして臨んでますけど少し経てば適正価格の取引に移行します。」

本当は値付け自体の安さに不満があるのだが、ここは公爵邸の中だ。これ以上文句付けて門番を呼ばれると事だ。

 売り上げは順調だ。マリエールは四半期の売り上げ報告をしに国王に謁見した。王の側近に資料を渡し。説明を始めた。

「売り上げは約1億エミリです。材料費等経費が6000万エミリ、貧民救済費が2000万エミリ、国と公爵に収めるお金か2000万エミリです。今日はご報告と1000万エミリの納金に参りました。」

マリエールは金貨を20袋出した。国王もこれだけの金見る機会はない。実は材料費等経費はない。6000万エミリはアイテムボックスの中だ。国王は言う。

「見事な商才だ。たったこれだけの期間で良く成し遂げた。」

マリエールは事業拡大を願った。国王から厨房への出入りの許可証と旧伯爵の王都の屋敷を得た。厨房職員は驚いた。突然王子とそのフィアンセが現れるのだから。

「何でも注文して。毎日この許可証を持った職員を来させるから。」

マリエールは小麦粉などの発注を受け帰宅した。

 マリエールは最高の材料にこだわり続けた。最高の材料を複製して提供する。次第に王城の食材もマリエールが提供するようになった。

 4半期の売り上げは好調だった。更に拡大の道を探る。

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