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自分が死ぬ夢

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

若かりし日はもう戻らず。

あとはもう、死を待つのみ。

水面に揺蕩うゴンドラに身を任せ、静かに耳を澄ます。漕ぎ手が舟歌を口遊ながら、静かに櫂を押す。目を開けると、宵闇の中の星屑達が目に入った。

私が死ぬ時はグラズノフの作曲の舟歌を流して欲しいと常に思っていた。そうしたら、何の迷いもなく、天国へと旅立てると思ったから。だから此処は現世と天国の境目なのだと直感した。

あぁ、幸せだ。今は何よりも。しかし、段々とその光景が溶けてゆき、視界が真っ暗になった。

目が覚める。目の前には陳腐な部屋の光景がどこまでも広がっていた。代わり映えのない今日に引き戻され、ただ憂うだけの明日を強制される。寝違えたのか身体中が軋む様に痛い。

何となく憂鬱で、泣きたくなって、私は外へと飛び出した。

今日が終われば明日が来る。それはどんなに私が拒もうとも、憂いても、泣いても、残酷な宿命でもあった。だから、今日という日が最後の日である様にと、願いを掛けて静かに教会の前に降り立った。

ミントグリーンのドームの帽子を被った宮殿。ゴシック建築は外観の鋭さが売りだと聞いたことがあるが、此処はその真逆を行くように角を無くした設計をされていた。

美しいものには荒んだ精神に安らぎを与える。だから今こうしている時点で、私はきっと何処か壊れているのだと思う。壊れた心を修復したいのだと思う。

そう、空高く見上げていると、突如辺り一面に鐘の音が響き渡った。一つ目は長く、二つ目は小刻みに。天使が迎えに来たかのような壮大な音を立てる。

しかし私の前に現れたのは天使ではなかった。

「女よ、救いを望んでいるのか」

艶のある鮮やかな髪。夕暮れの光を惜しみなく浴びて、赤銅に輝いている。纏っている身を覆うような黒いローブは祭服であろう。私は夢見心地の瞳で彼を見た。

「はい」


美しい髪の女を探している。光の加減によって、黒金にも赤銅にも白銀にも変化する髪の色の女。その女が今、目の前に居る。橙の強い光を浴びたせいか、赤銅に輝いている。

女は打ちひしがれた顔をして、目の前の硝子窓を眺めていた。

「今日、自分が死ぬ夢を見たのです」

死ぬ時に流して欲しいのは、G線上のアリア と誰かが仰っていました。私は圧倒的にグラズノフの舟歌です。

G線上のアリアは薔薇の咲き誇る東屋で、紅茶飲みながら聞きたいです。


夢でゴンドラに揺蕩う夢を見た気がします。

朝起きたら、何となくグラズノフの舟歌が流れてました。

そうしてそのまんま、ぼんやりと歩いていたら、教会の鐘の音が聞こえて来ました。

ゴーン、ゴーンって。カンカンカンって。

あの時もう少し近くで聞いておけば良かったと思います。


架空の犯罪都市を舞台にした、あの悪人しか出ない漫画の双子ちゃんのセリフ。

あの場所にいた人で、浮かんだのは私だけではないと思います。

天使はまだ、来てません。


よく分からない小説 と書いたので、考察してみようと思います。


彼女が精神的に病んでいて、死にたがっているのは、節々から分かること。

死ぬ事が幸せと言ったり、明日を恐れたり、救いを求めて教会に来たりするのが根拠です。


問題は司祭様について。

彼女と司祭様の同じ髪色の描写がある。

そして彼女を探していたとも書かれてます。

この事から、直接的に考えて兄妹かなと。


夢現で書いたので、考察材料がない。

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