描かれた向日葵の記憶
少年はもう一つの世界に暮らす
自分の記憶と同期してしまう
自分の夢をベースにしたお話です。
stage 1
少年は、一目見た時から
絵描きの少女の事が頭から離れなかった
遠くから彼女が絵を描く姿を見るだけで
心に底知れない懐かしさが
込み上がってきた
少年は思い切って
彼女に声をかけてみた
その瞬間 \\少年の声は消えた//
stage 2
少女の絵には、
向日葵畑が描かれていた♪
少年がその絵を見ていたら
乾いた風が頬をかすめて
吹き抜けていった
どこだろう?いつだったかなぁ?
少年は風が運んだ記憶の欠片を
一生懸命に並べてみた
stage 3
絵の中で一面に咲き誇る向日葵
この乾いた風が吹く丘には
たしかにもう一人いた・・・
少年は少女を見た
絵に夢中の少女の髪の毛は
陽射しで金色に光って見えた
その時、ふたつの風景がピッタリと
重なったような気がした
stage 4
思わず少年は、少女の髪に触れた
その瞬間 \\少年から光が消えた//
少年は、彼女の波動がやさしく
流れ込んで来るのを感じた
少年は「向日葵が好きなんだね」と
心の中で少女に聞いてみた
「いつもお兄ちゃんが
向日葵が咲く丘に
連れて行ってくれたんだ」
と言う言葉が帰ってきた
stage 5
「お兄ちゃん?」と少女が小さく呟いた
少女の波動が懐かしさで
どんどん膨らんでくるのを感じた
「本当に君なの?」
少年は少女をだきしめたいと思った
でも今度は \\生命まで消えてしまう// 予感がした
声も光もない世界で
少年はやさしく少女をだきしめた
少し陽が傾きかけた丘の上には
イーゼルに置かれた向日葵の絵だけが
ポツンと残されていた
お読み頂きありがとうございました♪
夢日記をベースにしたショートストーリーが
他にもありますので、興味があればお読みくださいね♪




