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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛情表現が歪んでる男

作者: 沖田 楽十

「………アンタ…いい加減にしてよね」



 包丁を突き出す彼女に、俺はえっ? 冗談じゃん? と言った直後、腹部に強い衝撃が走った。

 想像以上の激痛に、気が遠くなる。薄れゆく意識の中、俺は死ぬんだな、と何処か他人事ひとごとの様に考えた。






 ピッ、ピッ、ピッ


 規則正しいリズムの電子音に、目が覚める。

 見慣れぬ天井。視線を横に移せば、真っ白な壁を背景に、くだと、電子音を発すると思われる機械が映り込む。



「………あれ? 此処ここは」


「病院だ。お前は彼女に刺され、生死を彷徨さまよってたんだよ」



 声がした方へ視線だけ向ければ、心配そうな顔で此方こちらを見る男と目が合った。



「……刺された…? 」


「あぁ。お前を刺した彼女サンは、現在、取調べ中。……なにがあった? 」



 其処で、段々と記憶がよみがえる。



「あー……可愛かった、んだよな」


「あ? 」


「可愛かったんだよ。アイツの、嫌がる表情かおがさ…」


「………お前…まさか……」


「あぁ。刺されるのも、時間の問題だと思ってた。そんぐらい、酷い事してたからな」



 最初は嫉妬してる彼女が見たくて、他の女を露骨ろこつに褒めたりして、怒り出した辺りから、俺の為に焼いてんの? って揶揄からかっていた。案の定、彼女は不安そうに、いつも俺を見ていた。

 それだけじゃ満足出来なくなって、とうとう他の女に手を出して、更に彼女の不安をあおった、っけ…。



「何でそんなコトしたんだよ!? ってか、そんなコトするならーー」

「別れたら、嫌がる顔が見られなくなるだろ? 」


「っ……」



 コイツが、俺を汚いモノを見る様な目で、見てきた。その突き刺さる視線に、俺は……やっぱりそうだ、とある確信に変わった。



「やっぱり、アイツだけにしか、興奮しねぇわ」


「あ"ぁ?! 俺に興奮とかヤメろ、気持ち悪い」


「俺だってそんな趣味ねぇよ。じゃなくて……お前が男だからとかじゃなくて…アイツ以外、嫌がる顔に反応しねぇんだよ」



 あー…またあの表情かおが見てぇ、と呟くと、目の前の男は、更に顔をゆがめ、気持ち悪い、と呟いた。



「お前…他人ひとをちゃんと愛せないなら、それを受け入れられる奴か、もう誰とも付き合うな。彼女サンが可哀想だろ」


「ははっ……いや…でも、なぁ? 」


「でもな、じゃねぇ。お前と付き合う女達がみんな、不幸になる」


「………親友なのに、其処まで言う? 」


「親友だから、其処までハッキリ言うんだよ。此の儘じゃ、お前の付き合う女達の人生もグチャグチャだし、今回は運良く助かったが、次回もまた同じ様に病院のベッドに寝るからって、命が助かる保証は絶対じゃないだろ? なら、他人の人生、お前の命の事を考えたら、親友だからこそ、全力で止めたいと思う。……たとえ、この説得がキッカケで、親友としての付き合いが終わる恐れがあったとしても、な…? 」


「………」



 心臓が、ドクンっと跳ねた。と同時に、俺を悲しそうに見つめる目の前の親友の表情かお……を、もっと歪めさせたいなぁ、と思った。



「………わかった」


「! …本当か? 」


「あぁ…」



 恋愛感情…ではない。だが、コイツに対して、親友以上の感情が沸いた。

 多分これは……コイツの嫌がる表情は、どんなモノなのか気になる事への好奇心と探究心。ゾクゾクが止まらない。



「なぁ。俺、どれぐらい寝てたかわからねぇケド、身体がほとんど自由に動かねぇみたいなんだわ」


「自業自得だな。それだけで済んだんなら、上等な方じゃねぇか」


「冷てぇな。つか、遠回しに、トイレに行きてぇ、つってんの」


「! だったらそう言え、っつぅーの。待ってろ! 今、ナースをーー」

「そのつつで、尿を取るんだろ? 男同士なんだから、取ってくれよ、親・友♡」


「!?」



 直後、男の顔は嫌そうに歪む。それに、背筋がゾクゾクし出した。











後書き

変態じゃねえかっ!!!そうです!私が、明るい変t……いや、暗いな…

((↑急な茶番!!!あと、変態に明るいも暗いもあるかっ!



ハッハッハッ!!説明しよう!

((↑おい。急な講釈こうしゃく語り隊すなっ!


明るい変態は、主にギャグ系などに登場し、見てるだけで、明るい気持ちにさせてくれる(`・ω・´)

暗い変態は、主に洒落にならない登場が多い!現実リアルの変態はこの系が多いので、気を付けよう!

((↑ねえ。何処からツッコめばいいの?つか、君は腹立つ変態かな??ಠ_ಠ




P.S

自分が書いたとある小説をなんとか書き上げるまでは良かったケド、投稿して以降、、

ちょっと…いやかなり、エグいぐらいにメンタルがやられまして。。


序盤から暗い話程、必ずハッピーエンドになって欲しい派な為に、自分の作品だしショックはそんな受けないだろう…と思っていたら、とんだ誤算の大打撃という……いや、メンタル弱過ぎるだろっ❗️というツッコミしかない…(−_−;)


感情移入しない為に、名前は適当過ぎるのにしたのに……はあぁ…。。


ハッピーエンド‼️とは断言出来ないケド、明るいラストは頭の中にあって、、

只それを書くには一度、心臓を揺さぶるかもなエグい内容なのをまた……あー………ははっ!はあぁ…。。


××ちゃんの幸せ未来は見たい‼️けど、その為には××ちゃんの……うぅ…書きたい時に、少しずつだけど、続きっぽいの書こう。

優しいコには、幸せになって欲しいので!!!!(`・ω・´)❤️

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