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飛べない鳥と何気ない日常  作者: 佐々木雄太
第1章  飛べない鳥たち
7/7

 俺は、このゲームの攻略サイトを見ながら、どれが一番適性を持っているのか、しっかりと確認をし、再びゲームの画面に戻り、パーティーを編成する。


「で、お前はどのキャラで行くんだ?」


「んーと、ねぇ……。これとこれで行こうと思っているんだけど……」


 佐藤は俺にスマホを見せて、適性に合ったキャラを選んではいるが、その、何というか、やりこみすぎではないだろうか。ステータスが、思っていた以上に俺より上なのはやりこんでいる証拠ではないんですかねぇ。いや、それはともかく置いといて、別の事を考えるとする。


「別にいいんじゃ、ねぇーか? それなら……俺よりはマシだろうよ」


「あ、うん……」


 佐藤は唖然として、そして、自分のスマホを手元に戻す。それからは、俺と佐藤のパーティーを組み、ようやくゲームが始まる。このゲリライベントのクエストは、相当なインドが高く、簡単にはクリアできないであろうと俺は思った。


 最初は、雑魚キャラを鉄則である。どんなゲームでもいきなりボスキャラ級の相手にいきなり挑むのは無難である。


 次から次へと雑魚を倒し、ようやく中ボスにたどり着く。そこからは一気に最後のボスへと一直線に行くのだが、ここからが難解なパズルほど繊細さが問われる。


 俺達がゲームにはまっていると、何やら後ろから気配を感じた。


「そこ、それを責めるんじゃなくて、逆にここからがいいんじゃないの?」


 いつの間にか佐々木が、俺の後ろに回って、いきなり指示を出してきた。


「お、おう……」


 俺は、佐々木の指示された通りに自分のキャラを動かしてみる。


 すると、なぜか、簡単にうまくいったのである。そして、この後も何度も指示を出してくる佐々木に俺と佐藤は、その通りに動き、いつの間にか、最後のボスまで倒していたという結果になった。


「すごっ……」


 佐藤は驚いた様子で佐々木の方を見ていた。


 佐々木は自分の座っていた場所に戻ると、カバンの中からペットボトルのカフェラテを取り出して飲み始める。


 俺は、そんな佐々木を見ながら疑問に思ったことを問いかけてみることにした。


「佐々木、なんでお前が、このゲームの攻略を意図も簡単に解くことが出来たんだ? 普通は悩みながら時間をかけて進んでいくのがこのゲームの特徴と言ってもいいんだが……」


 飲み終えた佐々木は、ペットボトルを再びカバンの中に戻し、微笑みながら口を開き始める。


「そうなの? あれは一応、計算してやったつもりだったんだけれど……。まずかった? それなら謝るけど……」

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