表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HAYATOの短編小説集!  作者: HAYATO
2/2

テーマ2 午前10時

時計を見て、背筋が凍った。

午前10時。ありえない。

なぜこのような時間になっているのか。この世界はどうなってしまったのだ。

これまでは9時をこえたことはなかった。

誰だ!誰がこの世界を変えてしまったのだ。

まわりを見ても、物音一つしない静寂。

間違いない、これは私の部屋だ。

いっそのこと、ここを飛び出してしまうか。

誰もいないのだから、それでもかまわないだろう。


逃げる、とにかく逃げるんだ!

私は家を飛び出した。

後ろを見ても誰も追ってこないことにほっと一息をつく。

しかし、次の瞬間、すぐに自分に喝を入れた。

安心している場合ではないだろう!急いで逃げなければ、すぐに追いつかれる。

再び私は走り出した。


ようやく、建物が見えてきた。

ここまで来たらもう大丈夫か?いや、まだ分からない。

私はとにかく中に入ろうと、建物に近づいた。

その時、ビクンの私の心臓が鳴った。

まずいことになった。

ようやくここまで来たのに。なんとか逃げ出してきたのに。

私はもう拘束されるの?

いやだ、それだけは絶対にいやだ。

ここまでたどり着いてそれはあまりにもひどすぎる。

でもここまで来たのだから、もう仕方がない。

おとなしく捕まるか、別の場所に逃げ込むか。

しかし、その別の場所も安全とはいえない。

とにかくこの二択を選ばなければならない。

私は、長い時間、考え込んだ。


時間が経てばたつほど、私の身は危うくなる。

ああ~、もう。

決めた!


家に帰ろう。


どこにでもいる女性会社員の一日。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ