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序章 覚醒

ドスンっ!!


「いてぇ!!」


体中に響く鈍痛。痛みで意識が飛びそうになる。


「っつぅぅぅぅう・・・」


何だ何だ?一体何が起こっているんだ。


とりあえず体を起こして周りを見渡そうとする俺。

が、うまく力が入らないのかすぐには上体を起こすことができなかった。


「っぅうう!・・・はぁ、はぁ」


何とか上半身を起こすことができたので、周りを見渡してみる。


目の前に見えるのは鬱蒼と生い茂っている草。草原?というやつだろうか。

後ろにはでかい樹木。ざっと見る限り四メートルくらいはありそうか。


「・・・この痛みから察するに、この木から落ちたのか?」


次に自分の体を見てみる。


上半身にはボロボロの白い?布切れ巻きつけただけの服とは呼べそうにない代物を。

下半身にも同じような代物で大事に部分が隠れる程度のものを着ていた。

足に関しては素足のままだ。が、非常に傷だらけであり、血だらけでもある。

マメや皮膚がつぶれたり引き裂かれたりしている。痛々しい、というか痛すぎる。


「なにをしたらこんななるんだ」


ここまでに至ったことを思いだそうとしてみる。


「・・・!?!?」


記憶を掘り出そうとした瞬間、急激な頭痛に襲われた。

それもただの頭痛ではない、体中のものを吐き出してしまうかのような吐き気を伴ってだ。


「がぁあぅううぼヴぉおぇえええ!!」


とても正気でいられるものではない状態に陥り、また意識が飛びそうになる。


「・・・はぁ、はぁ、はぁ」


ここまでになにがあったかを思い出そうとする行為そのものが、命に関わると本能で察する。


気持ち悪い、頭が痛い、体が痛い。


「はぁ、はぁ、・・・クソっ。一体何がどうなってやがるんだ」


とりあえず、仰向けになって体を休める。


俺は頭の中で状況を整理する。


俺は急な痛みによって『目覚めた』。見る限り果てがなさそうな草原が目の前には見える。

後ろには四メートルほどの木。多分、俺はこの木から落ちたのだろう。

そして、落ちたときに全身を痛めた。命を失うことはなかったようだが、歩けるような状態ではない。

足、腰、背中、肩、腕、ほぼ全ての部位が思うように動かない。

また、何かを思い出そうとすると、死ぬほどの吐き気と頭痛に襲われるというおまけつきだ。


「・・・フルコンボじゃねぇか」


現状どうしようもないということが分かった。

とりあえず、ダメージが回復するまでこの木の下で休むという結論に至った。


「今は寝るしかないか」


いったいここはどこなのか、何故こんなことになっているのだろうか、自分は何をしていたのだろうか。

そんなことを考えながら目を瞑っていたら、痛みと、吐き気で疲れたのか

意識は闇の中に溶け込んでいった






『・・・・・fsfayfぐakgau・・・・・gwvvwあweu』


なにか聞こえる。


『・・・・sarぐgyeえ・・・・askgyu』


うるさいなぁ。ちょっと静かにしてくれよ。


『・・iafgy;うaehえ!!・・erbdl'\が!!・・g\[ikeaる\pl['!!!』


・・・・ぁあああああ!!もうっ!!


「うるせぇえなぁ!!静かにしてくれよ!!こちとら全身痛いんだよ!!!」


『!!!!!!!!!』


勢いよく体を起こし、続けざまに大声を上げた。


「・・・・・・・・へ??」


が、喧騒で目を覚まし、怒りに身を任せて声を放った先には

褐色の頭に角を生やした ≪裸≫ の女性達がいたのであった。



「・・・・・・・」


『・・・・・・・』


しばし無言で見つめあう俺たち。

いつまでも続きそうな静寂。


なんだなんだ?一体なんなんだこの現状は。体がぐちゃぐちゃな状態で目覚て、とりあえず寝て

目覚めたら、お次は痴女のご登場か??

しかも頭から角が生えてやがるときたもんだ。・・・意味が分からねぇ。

さっきとは違う意味で頭がパンクしちまいそうだぜ。

どうすりゃいい?どうすりゃ・・・


などと、足りない頭をフル稼働させていたら


『・・・hdsaうgyるuasyぇ?』


女性達の中の一人が、おずおずといった形で話しかけてきた。


「・・・へ?いまなんてった??」


ところどころ聞こえる部分はあるのだが、ほぼなんていってるのか聞き取れない。

それは向こうも同じようで、


『!?!?・・・・????』


俺が喋った瞬間、すごく驚いた顔をしたが、すぐさま困惑するような表情になった。


「もう一回、喋ってもらえるか?」


『!?!?・・・・????』


話しかけてきた女性は一段とでかい胸を揺らして、あわあわと困惑している。

周りの女性達は、何やら身内で話し始めてしまっている。


だめだ。意思疎通がとれそうにない。どうすりゃいいんだ。

裸だし、角は生えてるし、聞き取れない言葉喋るし。

ここで話し続けても何かあるわけでもなさそうだし、触らぬ神に祟りなしだ。

そうそうと立ち去ろう。・・・はて?いま意味が良く分からん単語を使ったような・・・


幸いにも、体は動ける程度には回復したみたいだ。足は相変わらず痛いが。


「話通じそうにないんで、俺はここらで行きますね?」


『!?・・・・!?!?』


胸のでかい女性は、あたふたしながら、周りの女性達とこっちに顔をいったりきたりぶんぶんしている。

女性達はそれに気がつかないのか、話し込んだまんまだ。


「じゃ・・・そういうことで」


『・・・!?・・!!!』


俺は、歩いていけばいずれは何かありそうな草原方面へと足を伸ばす。

が、歩いた瞬間足に激痛が奔った。


「!?っっつつぅうううう・・・・」


『!!!!!』


痛みに悶える俺。次の瞬間には、胸のでかい女性に腕を掴まれていた。


「っと?・・きゅ、急になんだ?」


『・・・・・』


『!!!!!』


とっさの行動に俺は困惑していた。女性達もいつの間にか話し合いをやめてこちらを見ている。


胸のでかい女性は、こちら潤んだ瞳でじっと見ていた。


「あ、あの・・・どう、したんで、しょうか・・?」


俺は沈黙に耐え切れず、通じないだろうがとりあえず話しかけてみる。


『・・・・・』


胸のでかい女性は、こちらの話しかけには応答せず、腕を掴んだままじっと見つめてくる。


しばらくたった時であろうか、胸のでかい女性は意を決したような表情になり

女性達のほうに向き直るとなにやら話し始めてしまった。


『aiuhえh;aer・・・htuioeる・・ro\]\aeergぅげ・・・taegkio'[ろpo\[et』

『uあhfds・・・i;[fwじfaf]くwe・・・FW[うぇ]]WEF・・・\Wf]てぃにlp\』


何を話しているんだ?俺はもうあっちに行きたいんだが・・・。

あっちに行こうにも腕つかまれてて動けんしな。てか、振りほどこうにもびくともしないんだよなぁ。

めちゃくちゃ力強くない?この痴女さぁ・・・。


と途方にくれながら話が終わるのを待っていると、話し合いがついたのか、

胸のでかい女性はこちらに振り返ってきた。驚くほどの笑顔で。


『・・・・・♪』


「へ?」


見ていただきありがとうございます。


好きなときに、好きなように書いていく感じになります。


それでも良かったらまた見ていただけると幸いです。


ではまた次の機会にでも

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