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喜劇前線地帯  作者: 遊楽
3/8

Vol.3 =black despair day=

だいぶ、携帯に小説をうまく書き込めるようになりました。文章はまだまだ未熟ですけど、楽しめるよう頑張ります。では、三話目どうぞ( ̄^ ̄)


 …普段の日常の中、きっかけなどで、予想もしないことがおきる。もちろん、予告なしで…。きっかけが大きければ、おきるであろう事態も大きいだろう。

…俺の前にいるこの哀れな被害者はこれからおきる(おきている)事態に耐えられる‥‥‥かな‥‥?






大和

「…なっ!!?」


 …突然だった。リビングの中はは白い煙でいっぱいだ。


「目を閉じとけ…」


 あたり一面、煙のなか、彼女がそういったのが聞こえた。


 幸は煙の源を蹴り飛ばした。


 ガシャーン!!!


  再びガラスの割れる音が聞こえた。煙が薄くなっていく。さらに…


 ドシャーン!!!

 ドタドタドトッ!!


 …ガラスの全壊の音。たくさんの人の足音。目を閉じていた僕は、何がおこったのかわからない。少しすると、まわりから音がしなくなったので、ゆっくりと目を開ける。




大和

『‥‥‥。

 ‥‥‥短い人生だったな(涙)

 …かわいい彼女つくりたかった。

 …どうせ死ぬなら、あの時ああすればよかった‥‥ この時は‥‥‥』


…僕は人生を悔みながら、泣くしかなかった。僕と彼女は、どこかの国の特殊部隊のような格好をした人達に囲まれていたからだ。


この状況なか、大和はこれまでの人生を悔やんでいたが、幸は恐がった表情も、焦る素振りもしなかった。そして、部隊の中にいる黒のサングラスをかけて、黒のスーツをきた金髪が目立つ男。その隣に立つ、同じ服装をし、セミロングの黒い髪をした女。この二人を睨めつけていた。


「…レイ、…春妃(ハルヒ)


金髪の男

「お嬢様やっと捕まえましたよ。…もう逃げれませんからね」


そういいながら、黒のサングラスをはずす。レイという男はかっこよかった。歳は二十代だろう。髪はハリウッド映画にでてくる俳優のような金髪なのに対して、顔はさわやかジャパニーズボーイだった。

彼は『ニコリ』と笑う。 しかし、彼女は『ギロリ』睨む。


レイ

「さあ、帰りま‥‥」


「いやだ」


 彼の笑顔が固まる。


レイ

「わがまま言わ‥‥」


「い・や・だ」


 彼の笑顔がひきつる。


レイ

「‥‥‥お嬢様。」


「…減給されたいのか?」


 彼は幸側についた。


レイ

「俺はお嬢様の意見に全然賛成ですよ」


ドスッ!!


レイ

「ぐふっ!?」


セミロングの女

「…大バカですか?…給料を払ってるのは、幸様じゃなくてご主人様ですよ…」


レイの脇腹を殴った春妃という女は言った。小さい声だか、不思議とちゃんと聞こえる声をしている。

彼女もサングラスをはずしており、きれいな顔をしていた。同じく、二十代ぐらい。黒のセミロングの髪がよく似合う。しかし、どこか冷たいオーラがでている。


春妃

「…幸様、帰りますよ…。…家を出た理由が『この生活に飽きたから…』なんて、理解不能です…。」


「…はるひ」


春妃

「…毎日、あんなにも美味しそうなものを食べれるのに…」


レイ

「‥‥そんなふうに考えてるの、春妃さんだけじゃないですか?」


彼の脇腹に再び衝撃が襲う。


レイ

「ぐはっ!!?」



春妃

「…大体、あてもないのにどうするつもりですか…?」


「あては、つくった。」


春妃

「…しかし…」


「くどいぞ、はるひ」


春妃

「‥‥‥。…わかりました…」


レイ

「…春妃さん、いいんですか?」


春妃

「…幸様に何言ったところで、考えを変えられないのはいつものことです…」


はるひという女の人は何やら、了解したようだ。そんなやりとりを自分の世界に落ちていた僕は、ただ『ボー』っと眺めていた。そして、我に返る。


大和

「…って!!『この生活に飽きたから』って、家出かよ!?てか、ある者達に追われてたんじゃないのか!!?」


そんな僕の言葉に彼女は、『まるで何を言っているかわからない』というような顔をする。


「何のことだ?」


大和

『こいつは…(怒)』


はるひ

「…こちらのかたは…?」


「ルームメイトだ」


大和

「だれがおまえみたいな危険ガールのルームメイトになったんだ!!!」


僕は彼女が恐ろしかった気持ちを忘れて、怒りがわいてきた。たが、僕が怒ったところで彼女にかなうはずがなかった。彼女は懐から、黒の箱らしき物をとりだした。


カチッ


「‥‥幸『この家にかくまってほしい』‥‥‥大和『…わかりました』‥‥‥」


大和

「いつのまに録音を…!?」


「ふふっ」


しかも、余計な部分はちゃんとはぶいてある。彼女は勝ちを誇った笑みを浮かべる。


大和

『…くっ!!‥‥負けるな、僕!!』


僕はそう思い、自分を奮い立たせた。


大和

「銃を撃つような危険なやつと一緒に入れると思うか!?」


「あれは合図だ」


大和

「何の!?」


彼女は意味がわからないことをいいだした。銃を撃つような危険な合図が、この今の日本に必要なのだろうか?


レイ

「一発目は位置を教える合図で、二発目は呼び寄せの合図なんですよ。ハッハッ!!僕が考えたんですよ」


レイという男は何が誇らしいのか、僕に自慢げに笑いかける。


大和

「‥‥‥。…とにかく!!僕はいやだよ!!」


しかし、彼女は許すはずがない。彼女がふさぎ込みはじめた。目には涙ををためている。


レイ

「あぁ〜、泣かした!!」


春妃

「…男として最低ですね…」


大和

『おまえらなんで、そっちの味方なんだよ。‥‥僕が悪いみたいじゃないか』


レイと春妃、まわりにいた部隊の皆さんまで僕を冷たい目で見てきた。さすがに後ろめたい。


「…だめか?」


彼女は再び問い掛ける。目が眩しい。これ以上、目線をあわせそうにない。僕の頭の中は、パニックに陥っていく。


大和

『‥‥あぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!』


大和

「‥‥いっ、‥‥ぃいですよ‥‥」


すると、彼女は顔をあげた。その顔には涙など一滴も流れたあとすらもない。


大和

『‥‥‥‥‥‥‥わかっていたんだ嘘だって‥‥、‥‥‥わかって‥‥‥うっ‥‥うぅ‥‥(涙)』


少女の顔は『ニヤリ』と今まで以上怪しく笑っていた。彼女の笑みはこれからの少年の日々を想像させるのにはじゅうぶんだった。


そんな笑顔を見た大和は、ふらりと二階にある自分の部屋に向かう。そんな彼に後ろから…


春妃

「これから、わたくし達もお世話になります」


レイ

「えっ!?『わたくし達』って、俺もですか!!?」


という声が…。しかし、彼には聞こえているのだろうか?彼はその場にいる人達を残して、部屋にこもるのであった。







『…これから楽しくなりそうだ』


少女は笑う。




to be continued


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