表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
喜劇前線地帯  作者: 遊楽
1/8

vol.1 =come acrosso of night=

楽しんでいただければ、うれしいです( ̄^ ̄) この小説はできれば、改行制限なしで読んでください。


いつ、どこで、誰が、その場の状況で、何を思って、どう行動するかは、その誰にしかわからない。相手の行動は自分が予想していた通りには、いつだってなるとは限らないのだ。

これはそんな行動をおこす女の子と、女の子に巻き込まれる男の子の話。






「あっちにいたぞー!!おぇー!!!」


一人の少女が、住宅街のさほど大きくない公園に逃げこんでくる。どうやら、男達はこの少女を追っ掛けているようだ。


少女

『どこか隠れる場所は…』

少女は公園の来たところと反対側の比較的近い公園の出口のすぐ傍の木の影に隠れ、気配を消す。そこへ丁度、男達が公園に入ってきた。その中には男達と同じ格好をしてながらも、他の男達と髪の色が違う金髪の男と、黒いセミロングの髪をした女もまざっている。


「見失ったか!?」


金髪の男

「まったく、逃げるのうまいんだから。こりゃ、捕まえるの難しいな」


金髪の男は何やら、かなりやる気がない。セミロングの女は何やら、機嫌が悪そうだ。金髪の男以外のまわりの男達は何やら、セミロングの女を恐れている。

セミロングの女

「…捕まえられなかった場合、あなたたち‥‥‥、どうなるかわかってますよね…?」


小さかったが、妙に怒気がこもった声は、男達にはしっかりと聞き取れたようだ。その声を聞いたとたん、セミロングの女と金髪の男を残して、散々に別れかけていった。


グゥ〜


金髪の男

「‥‥‥。」


セミロングの女

「‥‥‥。」

金髪の男

「さて、もしかしたら近くのコンビニに、いるかもしれないし、行くかな」


 セミロングの女は、ニヤニヤしながら言う男を睨み付け…


セミロングの女

「…私も行きます…」


と言って後についていった。セミロングの女は、腹が減って機嫌が悪かっただけのようだ。


少女

「ふぅー、行ったようだな。しかし、お腹がすいたな。それに今夜の寝床も探さなければ…」


少女は公園から出て、公園のまわりの家を見てまわった。そして十分ぐらいたっただろうか。少女はある家に目星をつけた。その家はもうあたりは暗くなっているのに、明かりがなかったからだ。


ニヤッ


少女

「ここにするかな♪」


少女はなにやら針がねらしきものをとりだし、鍵穴にそれを差し込み始める。しかし、足音らしきものが聞こえてきたので、中断しざる終えなかった。


少女

「チッ」


少女はすばやく家庭の木に隠れた。そこへ、いかにも貧弱そうな少年があらわれたでわないか。どうらやら、ここの住人のようだ。

少女

「都合がいいかな…」


そして、懐から黒い物を取り出した…




 僕の名前は神条(シンジョウ) 大和(ヤマト)。性格はいいやつという印象だと思っている。人に頼まれるとなかなか断れないところもあるから。

家族は見た目は強そうだが、中身は弱い父さん(43歳)だけだ。やさしく、とても強かった母さんはもうこの世にはいない。僕が中学に入ったとき、事故でいなくなった。

それ以外では、いったって一般的な、十七歳のはずだ。


ゴリッ


…そんな僕に、今、知らない女性が僕の頭の右側面辺りに、黒くて、冷たい、重量感があるものを突き付けている。


大和

『なぜ!?こんなことに…!? 僕は何かしたのか!!?

この人はだれ!!?』


このいきなりの危機的な状況に、体は冷静に動かなかった。いや、動けなかった。さらに、言葉も出なかった。大パニックな頭の中は、この状況になった答えを必死に探すため、フル回転で働いた。


大和

『あぁっ〜!!僕はなぜこの危険そうな人に、こんなことをされているんだ!?  いったい、いつこうなったんだ…!!?』


…今日はいつも通り、朝八時から店長にいろいろ叱られ、バイト終わらせた。帰宅の前にコンビニに晩飯を買いによったな。このとき、デラックス弁当か、焼肉弁当かかなり迷って気が付くと、黒スーツに黒グラサン男女の二人組に両方とも取られていた。それで弁当売り切れに…。


大和

『はぁ〜、僕の優柔不断…』


結局、おにぎり三個買って、自分の家に向かって足を進めたんだよな。途中、恐そうなお兄さん&おじさん達に睨まれたけど、極力気付かないふりして、早足で通り抜けたな。

そして自分の家が近づいてきて、お守りとキーホルダーがつけられた鍵を取り出し、鍵穴にその鍵を差し込んで…


少女

「動くな…。そして騒ぐな…」


大和

『ここだー!!!

僕、ここでこの状況に!! そんでもって、僕何もしてないのに!!?』


そして、その少女は少年の様子を見て、可愛らしい唇を歪ませ…『ニヤッ』と一度怪しい笑みをした。






それが女の子と男の子の出会い




to be continued


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ