解離4-夢-
掲載日:2026/10/12
子供の頃よく見る夢があった。
寝入りばなの、半分起きているような状態のときに見る夢だ。夢というよりただの感覚に近かった気もする。
暗闇にいて何かが迫ってくる気配がする。
無理やり例えるとすれば、暗くて狭い洞窟で向こうから巨大な丸岩が転がってくるような気配だ。
しかし潰されるというより暗い大きなものに飲み込まれてしまいそうな感覚。
無音のはずなのに音圧のようなものに襲われ、耳をふさぎたくなる。
何かが来る。
恐ろしい何かが。
いつも唐突に意識が戻り、ああまたあの夢だった、と思っていた。
もうなんの気配もしない。家族四人分の布団が敷いてある畳の部屋。
大抵まだ親は起きていてそこにいるのは私と弟だけ。
少し手足を動かして現実を確認する。そしてすぐ、今度は本当に眠りにつくのが常だった。
また別の夢では、ブランコに乗っていた。
やっぱり寝入りばなで、うつらうつらしている時の夢だ。
体がふっと浮く感覚があって、上まで上がったブランコが下に下がってくる時、急に意識が戻る。
すると、いつの間に上がっていたのか両足が、
バンッ
と音をたてて下に落ちる。
その音と感覚で覚醒して、毎回びっくりしていた。
半分寝ていて、コントロールできない感覚が、似ている。




