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第3話 新しい庭師
「リリア様、ちょっとよろしいでしょうか?」
庭の管理人が、リリア様に声をかけた。
「今日から、私と共に庭を管理する、庭師がきました。どうぞ、お見知りおきください。――アルベール、リリア様にご挨拶するんだ。」
ーーアルベールと呼ばれた青年がやってきた。
背が高く、この辺りでは珍しい黒髪の持ち主だ。
「アルベールです。リリア様、これからどうぞ、よろしくお願いいたします。」
アルベール様は、きれいなお辞儀をした。
「姫様は、お花が大変お好きと伺いました。ご挨拶を兼ねて、このお花を受け取っていただけませんか??」
アルベール様が差し出したのは、薄いピンクの可愛らしいお花だった。
小さな鉢に、可憐な花が咲いている。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします、アルベール様。……まあ、このお花は、東の国でしか見られない、チェリーブロッサムね!!」
リリア様は、興奮気味に言った。
「さすがリリア様、お詳しいですね。そう、その花はチェリーブロッサムです。私は東の国の出身なのです。」
「そうですか!東の国には、私の知らないお花がたくさんあるのでしょうね……。」
リリア様は、アルベール様……ではなく、チェリーブロッサムを見つめて、うっとりしていた。




