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シナリオ(最低5,000文字以上、1万文字未満で作品のストーリー) ※小説というより、ストーリーのシナリオベースで記載しています

とある大学の研究室で、桔梗と伊瀬が実験を行っている。

伊瀬はあまり成績がよろしくなく、桔梗に視野が狭すぎる注意を受けながらも、また実験に失敗した。


だがその時、突如として異世界転移が発生。

 眩い光に包まれる感じ


研究室にいた桔梗と伊瀬は異世界に飛ばされてしまう。


光が収まり、どうにか桔梗と伊瀬は目が開けられる状態になる。


ここは何処だ?と周りを見回すと、どうやら中世ヨーロッパの城の様な場所にいることに気づく。

 お城の王座の間のような場所


困惑している桔梗と伊瀬の前に、この城の国王と姫を名乗る人物が登場する。


そして二人は、異世界召喚され、地球とは全く別の異世界にいる事を伝えられる。

 召喚した目的は、魔王と戦う勇者をこの世界に呼びたかったため

 そして残念ながら、この世界から元の世界に戻る方法はわからない、と言われる


伊瀬はアニメ、マンガ、ラノベ好きという事もあり、テンションが上りまくっている。

 異世界転移のいつものテンプレの流れキター


また、勇者として召喚されたのは、伊瀬だけだったと姫から伝えられる。


一方桔梗は伊瀬の異世界転移に巻き込まれた被害者として、姫や王様から謝罪を受ける。

 だが桔梗はそんな事を気にせず、勝手に辺りをうろつき回ったり、壁を叩いたりしながら、ブツブツと何かを言い始める

 

 ブツブツ言っている観点はこんな感じ:

 異世界の人間の魔法やスキルが通じないので、彼視点では異世界人はどれも普通の人間と変わらない

  言語も日本語で普通に会話出来るし、呼吸もできるので空気中の酸素含有量も変わらない

   酸素が多すぎると体に毒だが、自分たちは死んでおらず、普通に呼吸して生きていられる

  飛び跳ねても重力が変わっているように感じられない

  生活様式は現代にあってはいないがヨーロッパの文化と類似性が見られる

 その一方で、自分たちが大学から一瞬で移動した事は確か

  現代の科学では説明できない事象が起こっている

  興味深い


桔梗の行動に、周りは呆気に取られている。

 伊瀬は桔梗の行動を見慣れているので、まーた始まったよ、というリアクション


そんな中、姫が我に返り、勇者として呼び出した伊瀬には、スキルが付与されていると言い出す。

 テンプレの流れで、ステータスオープンして内容を確認

 伊瀬にはチートスキル『百腕の力ヘカトンケイル・タイムズ』というチートスキルが出現

 レベル数に応じて、力が百倍される

  たとえば、レベル2なら人間の力の二百倍、レベル10なら一千倍という具合


実際にスキルを試すために剣を渡される伊瀬。

 剣をまるで紙のようにグニャグニャに出来ることに、伊瀬は非常に感動する


桔梗が、ふむ、と言ってすぐに考察を述べる。


「成人男性の平均握力は40kg程度なので、レベル1でも握力が4トンと中型のトラック並みの力が出せるな」


せっかく異世界に召喚されたのに、なんでそんな現実的なことを、と伊瀬はゲンナリする。

 姫と王様は苦笑いを浮かべることしかできない


そんな中、慌てた兵士が部屋にやってくる。


やって来た兵士を、王様がしかる。

 今勇者召喚という非常に重要な儀式を終えたばかり


しかし兵士は、大問題が発生している、とまくしたてる。

なんとこの国に、魔王の配下のモンスターたちである、魔王軍が攻めてきたと言う。


姫と王様は、なんだと!? とい感じで慌てるが、伊瀬はうっきうき。

 テンプレ展開にちょっと気分が上がっている


桔梗は冷静で、ひとまず相手の戦力を見に行こう、と提案する。

桔梗の言葉に従い、皆で城のバルコニーまで移動する。

伊瀬は城のバルコニーから見た魔王軍に愕然とする。

攻めてきたモンスター(ゴブリン)は、どう考えてもロボットにしか見えなかったのだ。


そこで王様が、桔梗と伊瀬に対して、この異世界の魔王と魔王軍について詳細を語る。

 実は魔王軍は、元々この世界に住んでいた存在ではないこと

 ある日突然、空よりも高い場所から降ってきたこと


そこで桔梗が、魔王軍について仮説を立てる。

 魔王軍とは宇宙からやって来たこの星の侵略者

 そのため魔王軍は伊瀬が期待していたような剣や魔法のファンタジーの世界の住人ではなく、むしろその真逆に位置する真っ当な科学技術の塊


伊瀬は桔梗の話を聞き、そんな馬鹿な、と言う。


だが桔梗にもう一度魔王軍を良く見てみろ、と言われる伊瀬。

 何度見ても、モンスターがロボトにしか見えない

 空よりも高い場所は宇宙しかなく、本当に別の星の侵略者なのかも? と考え始める


そんな事ある? とドン引いている伊瀬とは対称的に、先程までとは打って変わり、今度は桔梗のテンションが爆上がりしている。


それはもう城のエントランスから身を乗り出すぐらいの勢いで、瞳を輝かせながらブツブツ言っている。

 二足歩行型のロボット?

 しかし、あのサイズのロボットの歩行スピードは、自分たちの世界では最高速度でもまだ秒速五メートルに達していなかったはず

 そもそも、あんなに滑らかに動けるなんて

 どういった仕組みで動いているんだ?


まーた始まったよ、と思っている伊瀬に、桔梗が徒然振り向いた。

そして桔梗は、こんな事を言い始める。


「君、ちょっとあのモンスター(ロボット)を捕まえて持ってきてくれないかね?」


あんた何を言い始めるんだ、と伊瀬は桔梗を責める。


だが桔梗はそんな伊瀬の言葉を全く聞かず、知的探究心を爆発させている。

 あのモンスターは、今まで見たこともない科学技術が使われている

 どのような技術が使われているのか、今すぐにでも解き明かしたい

 すぐに分解、分析、調査がしたい

 だから今すぐあのモンスターを鹵獲してきて欲しい


何言ってるんだこいつ、と周りはドン引きしているが、桔梗は大真面目。


そもそも、伊瀬に鹵獲を頼むのは非常に論理的な行動だと桔梗は力説する。


桔梗が姫や王様に、この国でモンスターを簡単に捕まえられるような人材はいるか確認する。

 姫と王様はいない、と答える

  いるのであれば、別の世界から勇者を召喚するほど困っていない


その話を聞き、桔梗は満足げに頷く。

 つまり、モンスターを鹵獲するのであれば、伊瀬の協力が必要不可欠

  勇者としてチートスキルを発現した、伊瀬にしか出来ない

 もちろん桔梗にスキルは発現しておらず、現実問題として伊瀬がやる以外に方法がない


伊瀬は、そもそもモンスターを捕まえる必要なんてなく、直ぐに倒してしまえばいいのでは? と反論する。

 桔梗の知的探究心を満たすために、この国の人々を危険にさらすことは出来ない


伊瀬は、珍しく桔梗に正論をぶちかましてやったぞ、と得意げになる。


一方桔梗は、やはり伊瀬は視野が狭いな、と一刀両断。

 何も、殴り合うだけが戦いではない

 確かに伊瀬はチートスキル持ちで、これからレベルを上げていけば伊瀬に敵うモンスターはいなくなるだろう

 しかし、それで救えるのは伊瀬の周りの人々だけだ

 伊瀬はずっとこの城に、この国に留まるつもりなのか? 違うだろう?

 それならば重要なのは、伊瀬がいなくなってもこの国の人々が安心して生活できる状況を作り上げること

 そのために、あのモンスターを捕まえ、調査する必要がある

 敵がどの様な原理で動いているのか知ることが出来れば、それに対策が取れるようになるかもしれな

 あのロボットの仕組みを解明することで、より多くの人を救うことが出来るのではないか?

 それこそ、伊瀬のようなスキルを持たない一般人でも、魔王軍に抗い、生活していけるのではないか?

 伊瀬がいなくとも、魔王軍の脅威に怯えず人々が生活出来る

 そういう未来を目指すべきなのではないか?


伊瀬は桔梗の言うことが正論すぎるので、反論でいない。

代わりに姫が、調査すると言っても、調べて本当にあのモンスターのことがわかるのか? と疑問を口にする。


だがその言葉に、桔梗ではなく伊瀬が反応する。

 桔梗の優秀さは、自分がよく知っている

 この人なら、本当に魔王軍に対抗出来るヒントを見つけ出すかもしれない


桔梗がそこまで言うのならと、伊瀬はモンスターを捕まえようと、城を出ていこうとする。

しかしそんな伊瀬を、桔梗が呼び止める。


桔梗の言う通りにしようとしているのに、自分を止める事に伊瀬は不満を漏らす。


一方桔梗は、伊瀬にどの様にしてロボットを捕まえるつもりなのかを問う。

伊瀬は、普通に真正面から勝負に挑み、捕まえようとしていると答える。


その答えに、桔梗は特大の溜息を吐く。

 馬鹿なのか? 君は

 先程、『何も、殴り合うだけが戦いではない』、と言いたばかりだろう?


しかし、それならどうやってモンスターを捕まえればいいのか? と伊瀬は桔梗に尋ねる。

 相手に戦いを挑み、勝利するしか捕まえる手段はない


伊瀬のその言葉に、桔梗は首を振る。

 そんな事をしなくとも、今襲ってきているロボットの個体は、簡単に捕まえることが出来る


桔梗の言葉に驚く伊瀬。

そして、その方法を教えてもらう。


桔梗は、次のように伊瀬に話す。

 堀を掘って、落とし穴にはめる

 あの個体の大きさであれば、そこまで深いものでなくても自力で登ってこれない


桔梗の言葉に、伊瀬も反論する。

 そんな堀をすぐに用意できるわけがない


しかし桔梗から、何のために得たチートスキルなんだ? と煽られる。

 別に、この国全てを囲う堀を作れというわけではない

 目的はあのロボットを捕まえる事で、そこを履き違えるな

  そもそも国全てを囲う堀が掘れるのなら、魔王軍にこの国は襲われていない

 数体のロボットを鹵獲出来れば十分なのだから、そこまで時間はかからないはず


また、流石に兵士たちの中にもスキルや魔法が使えるやつがいるはずだ、そいつ等と協力して掘ればいい、と伊瀬は桔梗から言われる。


桔梗に言われるがまま、伊瀬は仲間を募る。


そして伊瀬は仲間と力を合わせて、モンスターが城に到達する前に掘り終える事が出来きた。

 その際、やはり伊瀬のスキルが堀作るのに貢献する

 周りの仲間から、やっぱりすごいと褒められて、伊瀬は少し調子に乗る


そしてモンスターが到着。

戦闘となるが、その際伊瀬たちが掘った穴に、まんまとモンスターが落っこちる。


伊瀬が堀を覗くと、桔梗の読み通りモンスターは堀を上がってくることが出来ない。

伊瀬の活躍もあり、モンスターを追い返すことに成功する。


モンスターを捕まえることも出来たので、モンスターを縛り上げた後、伊瀬は城へと帰還する。

 流石に今回は桔梗も褒めてくれるだろう、と意気揚々と戻って来る


だが桔梗は、既に捕まえたモンスターにしか興味がない。

 ご苦労だったな、ぐらいのねぎらいの言葉は伊瀬に投げかけられる


ぞんざいに扱われる伊瀬を見て、姫は憤慨する。


だが伊瀬は慣れたもので、ああいう人だし、慣れてるから、と気にした様子はない。

 それは翻って、桔梗が何かやってくれるはず、という信頼からきている


すぐに分解しよう、分析しよう、調査しよう、と兵士達に手伝わせて、モンスターを解体する桔梗。


解剖の結果、このゴブリンには走ることは可能だが、人工筋の制御が単調という事がわかる。


え、どういう事? と伊瀬が桔梗に問いかける。

桔梗は簡潔に、こう言った。


「つまり、このロボットは泳げないのさ」


水に弱いということがわかり、そこまで深くなくとも水堀を用意すれば国は安全だとわかり、当面脅威を取り除ける。

 ただの堀だと橋を渡したりと大変だが、水堀なら小さな船があれば行き来も可能だし、物資の運搬にも使える


桔梗と伊瀬は、国を守った英雄として王様や姫から感謝される。

 伊瀬は嬉しげだが、桔梗はもう別のことに関心が移っている

 どうやら伊瀬がゴブリンを捕まえに出ている最中に、王様から魔王軍の事を色々と聞いていたらしい


桔梗が興味を持った内容は、魔王城の形状だという。

 そこに王様が、魔王所を描いた絵を持ってくる


複数の塔が組み合わさってそびえ立つ魔王城の絵は、桔梗や伊瀬の目から見たら、どう考えても宇宙船にしか見えなかった。


異世界転移をした直後は、姫から元の世界に帰れないと言われていたが、これを使えば元の世界に、地球に帰れる可能性があると言う桔梗。

 異世界というが、そもそもモンスターはロボットで、別の星へやって来た侵略者

 であるならば、この宇宙の何処かが地球と繋がっている可能性は十分ある


伊瀬は無謀なのでは? と反対する。

 何年かかるかわからないし、そもそも宇宙に出て地球に戻れる保証がない


伊瀬から、何故地球に戻りたがるのかと問われ、桔梗は書きかけの論文があるからな、と答える。

 それに、ゴブリンの体を解剖しただけでも、何本も論文が書けるし、地球の科学技術が五年も十年も進む、と嬉しそう


更に桔梗は、伊瀬に畳み掛ける。

 伊瀬は勇者として召喚されたので、魔王を倒す役割を背負わされている

 いずれにせよ、魔王を倒すためには魔王軍とこのまま戦い続けて、最終的には魔王がいる、魔王城まで向かう必要がある

 やる事はどうせ変わらない


ほら、行くぞ、と言われて、伊瀬はやれやれ、と思いながらも、桔梗に引っ張られるように旅立つことになる。


その後桔梗と伊瀬は魔王軍を倒すために色んな場所を旅していくのだが、その道中、高速で動く恐竜型のロボットをベトナム戦争で仕掛けられたブービートラップで捕まえて弱点を特定したり(足が折れて、関節周りが弱いとわかる)、プラズマ砲を搭載したロボットを乗っ取って砲門の破壊力を確かめるために桔梗がわざと撃ったり(魔王軍に向けて撃つのであれば問題あるまい?)とやりたい放題で進んでいく。

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