第35話 残念!遅れてしまいました!!
昨日投稿するものを間違えたようなので2話投稿しますt
「ふふっ。考えさせて頂きますわ。コルイフ様」
「……くぅ。義妹の攻略は大変そうだね」
コルイフは苦笑を浮かべた。どうやら、ブラコンな妹だと思い込んで貰えたらしい。ラルフは一瞬アイゼルへ視線を向け、表情を伺う。
(特に目立って気に障った様子はないね。ビッティーとしてなら、これくらいは許されるって事かな)
冷静にアイゼルの許容限度を分析していく。それを考えながらも、視線を今度はコルイフの横へ向けて、
「で、そちらは勇者パーティーの方々ですの?」
ラルフの視線の先には、どこか緊張した表情の3人。1週間ほど前にラルフがここへ誘った、勇者パーティーの面々だ。
「は、はいっ!私は賢者のライラであります!」
「わ、我は聖女のティーナだ!」
「わ、わわわわ私はルルですぅ!」
「あらあら。震えておりますわねぇ。勇者パーティーがこれでは話になりませんわ」
緊張した様子を見せる3人に、ラルフは小馬鹿にしたような視線と言葉を送る。3人には辛い思いをさせるが、ここで貴族という生き物の対処法を学んでもらおうと考えたのだ。
(特に罰せられることは無いから、存分に勉強していってね。ここで慣れておけば、絶対に将来余裕を持ってに対応が出来るようになると思うから)
ラルフなりの気遣いである。
「こらこら。ビッティー。いじめないの……3人とも、妹がごめんね。ビッティーが言ったことは気にしなくていいから。僕はアイゼル・セーナ。よろしく」
「「「よろしく(お願いします)!!」」」
ビッティーをなだめ、優しくアイゼルが3人へ話しかける。その優しさに触れで、3人はアイゼルへ感謝の気持ちをにじませながら頭を下げた。
勿論、このやりとりは最初から計画されていた者である。ビッティーが下げ、アイゼルが上げる。こうすることで簡単にアイゼルへの好感度が上げられるのだ。
「コルイフ様。これで全員集まりましたの?」
3人から視線を外し、女装ラルフはまたコルイフへ話しかける。話題を振られたコルイフは一瞬固まったが、すぐに困ったような表情を浮かべて、
「後1人いるよ。私の妹なんだけど……遅いね」
「ふぅ~ん。妹さんですの?1番最後とは、さすがは王族様ですわね。さぞお偉い方なんでしょう」
「ハ、ハハハッ」
嫌みったらしい女装ラルフの言葉に、コルイフは表情を引きつらせる。それをラルフは見ていたが、フォローはアイゼルに任せる。きっと簡単に好感度が上がることだろう。それよりも、
(コルイフの妹って事は、第3王女かな?あの第3王女と、もう会うことになるのかぁ。完全に予定外だなぁ~)
ラルフもゲーム知識で第3王女は知っている。ラルフが第3王女の懸念事項を考えていると、
「あ、あの。アイゼル様。ラルフはいないのでしょうか?」
ライラがアイゼルへ質問をしていた。アイゼルは不思議そうな顔をした後首を振って、
「いないよ。一応何かあったときのために待機はさせてるけど、今はお仕事中だね」
「「「えっ⁉」」」
勇者パーティーからあがる驚きの声。
「ラ、ラルフがいない?」
「な、なぜだ?我はラルフがいると思っていたのだが」
「そ、そうですよ。ラルフ君がいないなんて来た意味が……でもそういえば私たちを誘うとき、一言もラルフ君は自分が行くなんて言ってませんでしたね」
「「あっ」」
どうやら3人は、ラルフがお茶会に来るものだと思っていたらしい。ライラとディーナが困惑していたが、ルルの言葉で真実に気付く。その後はしばらくがっくりと項垂れていた。
そんな風にしていると、
「遅れてごめんなさぁぁぁい!!!」
大声で謝りながら、テーブルに向かって走ってくる少女が。ラルフはその姿を見る前に、誰なのか察していた。お茶会に来る予定の者と言えば、
「……はぁはぁはぁ。は、初めまして。第3王女のレアムだよ!よろしくね!」
第3王女。ラルフ達と同い年で、フワフワした茶色ツーサイドアップが特徴。ゲームでは主人公の親友キャラとなる非常に重要なキャラだ。
(もうこの頃からツーサイドアップなんだ。性格もゲームと変わらなさそうだねぇ)
「レアム。今日はそういうの許されないって言っといたよね?」
「ひっ⁉ご、ごめんってお姉ちゃん!」
コルイフが今まで見せてこなかった顔をして、冷たい目でレアムを見る。女装ラルフもそれに乗っかって冷たい目線をプレゼントしておいた。それから、今思いついたというような顔をして、
「あら。今気づいてしまいましたわお兄様。良かったですわね。お兄様以外男性がいらっしゃいませんわ。ハーレムでしてよ。ハーレム。一体どんなことをされる予定なんですの?」
「ビ、ビッティー⁉」




