プロローグ
キリがいいところまで書いておりますので、完結までムーズに行く予定です(人気が出たら続けます)
また、あらすじにも書いていますが女装要素は中盤以降に出てきます。ご理解のほどよろしくお願いします。
ただし、早く女装させろコールはいつでもお待ちしております。
薄暗い執務室。2つの影が向かい合っていた。
「………勇者君。四天王討伐おでとう」
1人は執務室の奥にある椅子に座り、向かい合う相手に怪しい視線を向ける。薄い茶髪で異様に貫禄のある彼は、この国の公爵が1人ワトスヨイム・セーナ公爵。
「はっ!お褒めにあずかり光栄です!この成果も、全ては公爵様のご支援のおかげであります!」
もう1人の少年は、公爵に対して敬礼をする。彼こそこの国の勇者であり、数日前に四天王の1人を単独で殺害したという実績を持つラルフ。
彼らの関係は、簡潔に言ってしまえば主従。勇者であるラルフは、公爵の支援によって勇者へとなった過去がある。
「それでは、君に次の任務を命じる」
「はっ!いかなる任務であろうとこなして見せます!」
「うむ。殊勝な心がけだ」
満足したようにセーナ公爵は頷き、真剣な眼差しで勇者を見つめる。それにより、更に勇者の表情は引き締まった。
数秒間の沈黙の後、セーナ公爵は口を開き、
「任務を発表しよう。君の次の任務は、我が娘に変装して、学園が終わるまで生活することだ!」
「…………はぁ?」
長い沈黙の後、勇者の口から漏れるのは困惑の声。それから、恐る恐るというような態度で公爵を見て、
「す、すみません。公爵様。聞き間違えた可能性があるので、もう1度お聞かせ願えますでしょうか?」
「うむ。もちろんだ。もう1度言おう。………君には我が娘に変装して、学園が終わるまで娘として生活して欲しい!」
「……………………」
「……………………」
長い沈黙。そして、
「え、えええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!????????」
勇者は困惑と共に絶叫した。現実を受け入れがたく、現実逃避をしたい状況だ。どこで間違ってしまったのか、これまでのことを勇者は思い出すのだった。