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スイーツかくめい☆ぎゃくてんのタルトタタン 1

「クリスしゃん、よういはいいでしゅか!」


「う、うん」


◇◇◇


「イワンしゃん!りんごとパイきじまだありましゅか!?」


イワンさんが事務仕事をしている部屋へ駆け込み開口一番、材料をねだる。

そう、今朝のミートパイの生地とうさちゃんりんごが、今から作りたいスイーツに必要なのです!


「新しいスイーツか!よし今すぐ用意する!」



りんごは皮を剥いてくし切りに。

深めのフライパンに砂糖をドバッといれてカラメルを作る。

火を入れすぎると苦くなってしまうので注意すること。

砂糖がとけたらりんごを一気に投入!蓋をして弱火で煮込む。

さらにバターを加え、水分がなくなるまで煮込む。

その間に、別のフライパンでもう一度カラメルを作る。

きれいに色がついたら型に流し込み、キュウちゃんに入れてカラメルを冷やし固める。

そこにりんごを隙間なくキレイに並べる。

一番上にパイ生地をのせて、オーブンにイン!


「このからめるって、他にも色々使えそうだね」


「そうでしゅね~」


その通りですけどそれはまた今度ね。今言うと収拾つかないからね、イワンさんが。

実はそこにいるのよ、イワンさん。でも今回はあえて全ての工程をクリスさんに任せてる。

道具の片付けをしているとオーブンが焼き上がりを知らせてくれる。


「あ、焼けたみたいだよ」


「もういちどキュウちゃんにいれてくだしゃい」


本当なら、自然に冷めるのを待ってから更に冷蔵庫で冷やし固めるという手間がいるけど、キュウちゃんのお陰でその必要はない。

キュウちゃんさまさまである。イイコイイコしてあげる。

待つことしばし。キュウちゃんが完了を知らせてくれる。

そしてここからが重要!

取り出した型の上にお皿を被せたら、ぐるんっとひっくり返す。

軽く揺すってそっと型を外すと、しっかりと固まったカラメル色のりんごちゃんが姿を現す。


「これで完成なのかな?」


「クリスしゃん、これしっぱいでしゅ」


「えっ!?」


真っ青になるクリスさんにこのお菓子の由来を話す。


「このスイーツはタルトタタンっていいましゅ。しっぱいからうまれたスイーツなんでしゅ」


皆大好きアップルパイ、これを作ろうとしたけれど、うっかりパイ生地を敷くのを忘れて、先にりんごを並べてしまった。仕方なくその上にパイ生地をのせて焼いてみたら、予想外に美味しいスイーツが出来上がった。まさに怪我の巧妙。というのがタルトタタンの始まりだといわれている。


「しっぱいしたっていいんでしゅ。けっかよければすべてよしでしゅ!」


「ノア君…」


「とりあえず食うぞ!」


僕が話してる間にイワンさんがカットしてカトラリーも用意してくれていた。

イワンさんナイス!これ以上の話はあとで!

それでは!いただきます!

アップルパイとタルトタタン甲乙つけがたし…

いや、比べるものじゃない!どっちも正義!

今日も読んでくださる皆様に感謝します

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