おべんきょう
「それではお勉強を始めましょうか」
「よろちくおねがいしましゅ!」
本日は優等生ノア君の授業風景をお届けします! キリッ!
◇◇◇
「ノア、今日はエリックから色々と習え」
と、唐突に言い渡された。
お勉強…うっ頭が…。とか言える状況じゃないね。
まあ、興味なくはないし、エリックさんが教えてくれるなら楽しく勉強できそうだし、別にいっか。という訳であーる。
◇◇◇
「魔力が生まれつきのものだということは、知ってるみたいですね。ならまずは魔道具と魔工品の違いから説明しましょうか。分かりやすく言えば、誰でも使える物が魔道具、威力や効果の強い物、使える人が限定されてる物が魔工品です」
ふむふむ。なるほど…?
いまいち理解出来てない事が分かるのだろう、エリックさんの説明は続く。
「冷蔵庫で例えるなら、普通のお家にあるのが魔道具ですね。そして研究所やお店などで使われる大きな物なんかが魔工品です。魔工品の中には使い方が難しかったり、使える人が少なかったりする物があります」
ふむふむ、一般家電と業務用製品みたいな感じなのかな。
「まこうひんちゅかえるのは、まりょくもってるひとだけでしゅか?」
「いいえ、ほとんどの魔工品は誰でも使うことができます。魔力を持ってる人しか使えない魔工品というのは、実はそんなに多くないんですよ。それに、魔力を持ってる人でも使えない魔工品もいくつかあります。それらは魔力操作が難しい、またはそれ自体が専門性が高いといったことが理由です」
使える人が限定されてるっていうのは、言うなれば重機や猟銃みたいに扱うのに資格が必要とかそういう感じなのかしらん。
ここに来た翌日、ジンさんが破壊したドアを片付けた時に使ってた道具、魔工品って言ってたな。
って事はあれも使える人と使えない人がいるのかな。
めちゃくちゃ便利そうだし、カッコよかったから僕も使ってみたかったんだけどな。残念。
使える・使えないと言えば、ナイデルさんの実家に遊びに行った時にイワンさんの言ってたギフト持ちっていうのは何なんだろ?
魔法使いみたいなものだと僕は思ってるんだけど。
「エリックしゃん、ギフトもちってなんでしゅか?」
「おや、ギフト持ちの方に会ったことがあるんですか?そうですね、ギフト持ちは魔法使いみたいなものですね。魔道具や魔工品がなくても色んな事が出来る人のことです」
おお~やっぱり魔法使い認識なんだ!
「魔力を持ってる人は2~3人に1人くらいの割合ですが、ギフト持ちと呼ばれる人はもう少し少ないです。と言っても10人に1人いるかいないかですから、珍しくないと言えば珍しくないですね」
なるほど。10人いれば、3人は魔力持ち、ギフト持ちが1人って感じなんだね。
そこそこの割合の人達が魔力持ちもしくはギフト持ちなんだね。
異世界からきたというスペシャルな経歴なのに、その割合から外れるなんてちょっぴり残念。
その後はどんな魔道具・魔工品があるのか、ギフト持ちの人達の能力はどんなものがあるかなど、色んな話を聞かせてもらった。
エリックさんがプレゼントしてくれた絵本に出てくる魔法使いは、実際のモデルというか、同じ事が出来る人達がいるんだって。びっくりだよね。
そうして今日の授業は終了した。
その日は、ヒーロースーツに変身して、必殺アイテムで敵をドッカンドッカンやっつける夢を見た。
ちなみに敵役はピエロメイクをしたリンクスだった。
ふわっとした設定をゆるっとした内容でつらつらと。
困った時は魔法使いをアテにする気満々です←




