おみやげあんぎゃ1
おじいちゃんとガブリエルさん、ひっさしぶりの出番です
ぱちり
スッキリと目覚めた朝。隣には眠れる森の美女ならぬ眠れるイケメン。長いまつ毛、しゅっと通った鼻筋、厚すぎず薄すぎない唇、ぐっと出た喉仏。うん、イケメン。
時計を確認すると、もうすぐ起床時間だ。
ジンさんを起こさないようにベッドから出てう〜んとのびをする。
お出かけ帰りといえばお土産行脚だからね。今日は忙しくなるぞー
◇◇◇
「クリスしゃんおはよーごじゃましゅ」
「おはようノア君。牧場は楽しかった?」
「あい!おみやげありゅから、あとでちゅうぼーにもってくねー」
「ありがとう。楽しみにしてるよ」
朝ご飯の列に並ぶと今日はクリスさんが出迎えてくれたので、お土産のことを伝える。お土産を渡すついでにアレも作ってもらおう。ぐふふふふ。じゅるり
◇◇◇
朝ご飯を食べ終えたらジンさんを見送って秘密基地へ向かう。
お土産のバターとチーズは昨日の夜のうちに秘密基地の冷蔵庫に入れておいたのだ。
それぞれ手押し車にのせて準備完了!
さあ、それではお土産行脚にしゅっぱ〜つ!
◇◇◇
まず向かったのは所長室。ノックをしてから失礼しまーす。
「おじーちゃん、オリバーしゃん、おはよーごじゃましゅ!」
「ほっほっ、おはようございますノア君」
「おはようございますノア君。ふむ、何かありましたか?」
「おでかけのおみやげもってきたのー」
「ふむ、そういえば牧場へ泊まりに行くと言ってましたね」
「ほっほっ。それはそれは。楽しかったですか?」
「あい!」
始業前で時間に余裕があったので、軽くお泊りのあれこれを話す。
おじいちゃんもオリバーさんも面白がって話を聞いてくれた。けど、あんまり長居してもいけない。そろそろ次の人のところに行こう。
「チーじゅとバターは、はやめにたべてね」
「ほっほっ、分かりました」
「ふむ。ありがたく頂きます」
ばいばいと手をふって所長室を出る。さて次は〜
◇◇◇
「アルねえしゃま、エルしゃん、おはよーごじゃましゅ」
「おはようノアちゃん」
「おはようノア君」
僕のおやつはアルベルトさんが管理してくれている。だから毎日朝ご飯の後に医務室に顔を出している。つまりガブリエルさんとも毎日顔を合わせているわけで、そうなれば当然お土産(を渡す人)リストにのっているわけですよ。
「あい、エルしゃん。おでかけにいったおみやげでしゅ」
「え、僕にも用意してくれたの?ありがとうノア君」
「本当に良い子ね〜ノアちゃん」
ガブリエルさんは自分にもあるとは思ってなかったのか、少し驚きながらも笑顔で受け取ってくれた。
お礼を言われながら頭を撫でられて、アルベルトさんにも褒められてご機嫌な僕です。くふふ
さて次はお馴染みの第二託児所に行こーっと。
お土産は貰うのも配るのも好きです
都会の派手な物も田舎の素朴な物もどちらも良き
今日も読んでくださる皆様に感謝いたします
ありがとうございます




