いちにちらくのうたいけんふつかめ1
「ごちそうしゃまでちた〜」
『ご馳走様でした』
テーブルの上いっぱいにあった料理は綺麗さっぱり、バターもチーズももちろん苺ジャムも綺麗に食べ尽くされた。
皆は食後のコーヒー、僕はミルクを飲んでまったり食休み。
「リリーママしゃんのオムレチュとってもおいちかったでしゅ」
「シュークリームちゃん達の卵のおかげよ〜」
「前の卵にはもう戻れないなぁ」
「そうね〜他のお料理やスイーツを作るのが楽しみだわ〜」
そうだよね!シュークリーム達の卵で作れるもの沢山あるよね!プリンとか絶対美味しい!くっ⋯なんとかもう一泊出来ないか⋯出来ないよねハイわかってます。くすん
「ねえノアちゃん〜お昼ご飯とおやつの準備も手伝ってもらえないかしら〜?もちろん牛達のお世話が楽しければそっちでも構わないわよ〜」
「ほえ?」
つまり、僕の好きなようにしていいってことだ。
皆と一緒に牛さん達のお世話をするか、リリーさんと一緒にお料理をするか。むむ悩ましい⋯いや、でもこれもお馬さん案件なのでは?
「折角だからお袋さんの手伝いをしたらどうだ」
うむむと腕を組んで悩む僕を見たジンさんに、リリーさんのお手伝いを勧められた。
「ジンしゃん?」
「甘えさせてもらえ」
ぽすりと頭を撫でられ言われた言葉が何だか意味深に聞こえるのは気のせいかしらん?でもまあいっか。
「あい」
「しっかりやれよ」
「あい!」
でもやっぱり牛さん達とも触れ合いたいので、牛舎の方で少しだけ作業をしてからリリーさんのお手伝いをすることに。
そしてお昼ご飯のあとで、お土産用のバターとチーズを皆で作る事に決まった。
◇◇◇
モォ〜 ウモ〜 モォ〜ウ
「よしよーし、おいしいでしゅかー?」
昨日と同じように子牛さんにほ乳瓶でミルクを飲ませる。
う〜ん凄い吸飲力。すくすく大きくなるが良いよ。
ミルクやりを終えて外に出ると、シュークリームとエクレアにぴったりとくっついてる子牛さんが2頭いた。どうやら昨日の一件でかなり懐かれたようだね。
そして4匹を見守るように佇むボス牛さんの姿。
ミルフィーユはミルフィーユで、お母さん牛達とピィピィ、モォモォとおしゃべりしている。まるで井戸端会議をしてるみたいだ。もしかして言葉通じてたりして。なんてね。いやもしかしたら⋯まさかね!まさかね?
そんな事を考えてる側では、シュークリーム達の様子を見て大興奮のチャーリーさんがベンジャミンさんの華麗な捕獲技術によって見事に制御されている。
それを見て遠い目をしてるジンさんとナイデルさん。
そんな2人とは対照的ににこにこと笑ってるレオンさん。
そして牛さん達はというと、何とも言えない空気を漂わせている。牛さんもスン顔するんだね⋯
カオス!
今日も読んでくださる皆様に感謝いたします
ありがとうございます




