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つちのうえのまっかなほうせき

裏の畑と言うからてっきり外へ行くのかと思いきや、台所の奥へと案内される。はて?


「リリーしゃん、おそといかにゃいの?」


「ええ〜家の中からも()()()ようになってるのよ〜さあ、こっちよ〜」


そう言ってリリーさんが扉を開けると、ぶわりと苺の香りが広がった。

そこはサンルームのようなガラス張りの空間だった。


「は〜い、ここが我が家の苺畑よ〜」


ウッドデッキに丸テーブルと椅子、チェストが置いてあり、右手にある扉の向こうは母屋の裏庭だ。

そして正面にずらりと並ぶプランターの山!そこに鈴なりに生ってる真っ赤な宝石ちゃん達!


「ふおおー!いちごー!」


「うふふ〜ノアちゃんも苺が好き〜?」


「だいしゅき!」


ふおおー!テンションあがるー!


「それじゃあさっそく収穫しましょうか〜」


「あい!」


◇◇◇


ああ、苺よ苺よ苺さん。どうして貴方はこんなにも僕の心を惹きつけるのか。

苺の香りに満たされた空間で深呼吸をすると、自分の体の中まで苺に染められるような気分になる。ああ、なんて幸せなんだろう。すぅ〜はぁ〜

素朴な素焼きの鉢に茂る葉っぱの緑と苺の赤のコントラストに目が奪われる。小さな白いお花もアクセントになっててとっても可愛い。

見た目も中身も可愛くて美味しい苺って、ある意味世界で最強だと思うのですよ僕は。

モフモフと苺とスイーツがあれば世界はきっと平和になると思う。あと、こたつも。…こっちの世界にこたつってあるのかな?閑話休題。


「は〜いノアちゃん、このザルに苺をとってもらえるかしら〜」


「あい!まかしぇてくだしゃい!ジンしゃんはやくはやく!」


「分かったから引っ張るな。ちゃんと前見ろ」


ふんすふんすとジンさんの袖を引いていざ突撃ー!

プランターの前にしゃがみ込むと、より一層苺の香りが強くなる。はあ〜堪らん!くんかくんか

形こそ歪なものもあるけれど、どれも大きくて色つやも見事だ。

思わず見惚れていると、ナイデルさんがぷちりともいだ実を渡してくれた。


「ほら、ノア食ってみろ。隊長も」


「ありがとごじゃましゅ!いたらきましゅ!」


それではひとつ、ぱくっとな。


「んん〜!」


うんまぁ〜い!かぷりと歯をたてると、柔らかな実から果汁があふれ出る。頭がしびれるくらい甘くて美味しい!


「こいつは美味いな」


「土の上で赤くなるまで育てているからな」


そう言えばイワンさんから教えてもらったことあったな。

大抵の野菜や果物は完全に熟す手前で収穫して運び、店頭に並ぶ頃に食べ頃になるようになっているのだと。

つまり産地から離れていればいるほど、青いまま収穫された物、あるいは鮮度の低い物が流通していることになる。

どちらが美味しいかなんて、考えるまでもないよね!んん〜美味しい!

ご近所にトマト農家さんがいるのですが、そこのトマトがもう最高でして!


今日も読んでくださる皆様に感謝いたします

ありがとうございます

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