スイーツのつぎは
「イワンしゃん、クリスしゃん、あじみどーじょ」
「おう!って、ノア、お前は食わないのか?」
「あい。おひるのなかにわピクニックでみんなとたべりゅの」
「そうか〜!お前はいい子だなノア!」
「ふふ、本当にそうですね。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうねノア君。残りの分はバスケットに詰めようか」
「あい!」
イワンさんにぐりぐりと頭を撫でられ、クリスさんにはにっこり笑顔で褒められてご満悦な僕です。くふふん
イワンさんが濃いピンク色で縁取られたお花柄のお皿にシュークリームとエクレア、ミルフィーユ2種類を盛り付ける。
クリスさんはお皿とお揃いのティーカップに紅茶を入れている。ちなみに僕のは牛乳。
「それじゃあいただくとしよう!」
「あい、めしあがれ〜」
「「いただきます」」
ばくり!と音がしそうな勢いでシュークリームにかぶりつく2人。…美味しそう…じゅるり
「美味い!噛んだ瞬間に押し寄せるクリームが最高だ!溺れちまいそうだ!」
「美味しい!エクレアの方も、チョコレートのコーティングだけでこんなに味わいが変わるなんて凄い!」
…美味しそう…ごくり…
「こっちのミルフィーユも美味いな!シンプルなだけに誤魔化しがきかん。こいつは極めるのは並大抵じゃないぞ」
「本当に美味しいですね!パイのさくさく食感とクリームの滑らかな食感と甘さ、そこに苺の香りと爽やかな酸味が入り混じって、凄く美味しい!」
美味しそうぐぬうぅぅぅ…ぬぁあー!頑張れ僕!耐えるんだ僕!美味しい牛乳を飲んで気を紛らわせるんだ!って、そういえばこっちの世界に来てから見た(飲んだ)のは、ストレートティーとレモンティーだけだ。あと、アルベルトさんがドミニクさんのために淹れてたハーブティー。向こうの世界ではメジャーなアレがない。よし、次に作るものが決まりました!
うまく気を紛らわせることができたものの、イワンさんとクリスさんが試食を終えるまで僕の辛く厳しい戦いは続いたのでした。まる。
◇◇◇
「いやー美味かった!今回のスイーツも最高だな!」
「今回の抽選も盛り上がるでしょうね。夕食までに作れるだけ作らなきゃ」
「ぼくおてちゅだいしゅる!」
「本当?ありがとうノア君、助かるよ」
「まかしぇてくだしゃい!」
計量は僕にお任せあれ!
「それならノア、昼メシの準備も手伝ってくれねえか」
「う?」
「ピクニックにもぴったりの料理を作るからよ、手伝ってくれねえか」
ピクニックにぴったりだとぅ!?
「あいよろこんでー!」
スイーツの次はお料理です
いつ食べられるのか…頑張れノア君
今日も読んでくださる皆様に感謝いたします
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