きみたちのなは…1
「はい、ノア君。この容器なら温度が維持できるから、フルーツポンチもスモアも美味しく食べられるよ」
「ありがとークリスしゃん」
◇◇◇
ということで!
「しんしゃくスイーツのフルーツポンチとマシュマロ、しゅモアでしゅ!」
「キャー!」
『おおー!』
「キャー!やだー!このフルーツポンチ可愛いー!美味しいー!」
「美味い!美味すぎる!」
「このスモア、とてつもなく美味いな!」
「このマシュマロもすごく美味しい!」
「どれも全部美味しい!」
『その通りだ(よ)!』
よっしゃー!喜んでもらえたー!わーいわーい
僕は試作段階でちょろちょろとつまみ食いしたので、皆が大はしゃぎしながら食べるのを大人しく見ている。
結構な量あったスイーツもあっという間に皆の胃袋に収まった。
「凄いわノアちゃん、どれも本当に美味しかったわ!」
「全くだ。今回も最高に美味いスイーツだった」
「さすがだなノア」
「本当にノア君は天才だな!」
「ああ、チャーリーの言う通りだよ。ノア君は天才だ」
「えへへへへぇ〜」
皆に口々に褒められて大満悦でございます。くふふん!
ガサガサ!バタバタッ!
ピィ!ピィ!ピィ!
そこへ聞き覚えのある足音と羽ばたき、鳴き声が。そして朝と同じように、猛スピードで鳥さんが走ってくる。
「とりしゃんきたー」
「ああ!ベイビー達!帰ってきたんだね!」
「嘘でしょ!?あの鳥、あの雛達なの!?」
鳥さんの姿を見たアルベルトさんはかなり驚いている。ジンさんも、結構驚いてる。
「おかえりー」
少し離れたところで急ブレーキをかけ、トットットッとゆっくり近づいてくる。満面の笑みのチャーリーさんを素通りして僕の方へと来ると、すりすりと甘えてくる。可愛い!
そしてアルベルトさんとジンさんにも同じようにすりすりと甘えている。可愛い!
「やだー!可愛いー!」
「えげつない程の成長っぷりだな」
「何言ってんのよジン!こんなに可愛いじゃない!」
そうだそうだー!うちの娘の可愛さがわからんのかー!
「可愛くないとは言ってないだろ」
そう言いながらジンさんは優しい手つきで鳥さんを撫でている。皆も気持ちよさそうだ。
そのあとはナイデルさんとベンジャミンさんにも同じようにすりすりと甘えている。
え?チャーリーさん?…聞きたい?(意味深)
◇◇◇
ひと通り皆に可愛がられて満足したのか、今は僕の側で寛ぐ鳥さん達。まるでお饅頭のような丸々でもふっとしたシルエットが最高に可愛い!
「本当に可愛いわね。そういえばノアちゃん、この子達名前はなんていうの?」
「ふぇ?」
え?
ピィ子、ピィ美、ピィ恵…
ピィザベス、ピィリーヌ、ピィエッタ…
………
……………
今日も読んでくださる皆様に感謝いたします
ありがとうございます!




