こんごについて5 こどものせいちょうがマッハ
3人が挨拶を済ませるのと同時に雛さん達が目を覚ました。
僕の顔を見ながら元気よくピィピィピィ!と鳴いている。はいはいパパですよ〜、ご飯にしましょうね〜。
「目を覚ましたようだね。それじゃあノア君、給餌を始めよう!」
「あい!」
「そうだ、ナイデルさんもノア君からあーんしてもらうといい!そうすればナイデルさんも身内判定が出るだろう!」
確かに。実際に飼うのはナイデルさんのご両親だけど、道中のお世話はナイデルさんがすることになるだろうし、慣れさせる意味でもその方がいいだろうね。
「身内判定?」
「おい、チャーリー色々端折りすぎだ」
「あにょねーひなしゃん、ぼくのことパパだとおもってるの。だからぼくがあーんしたら、みんなかぞくなんだーってにんちきしゅるの」
「なるほど。ノア、頼む」
給餌の準備をしながら説明すると、理解したと頷き、僕の前にしゃがむナイデルさん。うん、話が早いね。というわけで、
「あーん」
雛さん達の見てる前でナイデルさんにも給餌をする。そして試しにナイデルさんに給餌器を渡してみると、ピィピィピィ!と大きく鳴いてナイデルさんに餌を強請りだした。よしよし、無事に身内認定されたようだ。このまま親睦を深めてもらおうかな。
「ナイデルしゃんもひなしゃんにごはんあげりゅ?」
「ああ、そうだね!ご実家までの移動を考えると雛達をナイデルさんに慣れさせた方がいいだろう!」
「分かった。やり方を教えてくれるかノア」
「あい!」
雛さん達のパパ兼、育児の先輩にどーんと任せなさい!
◇◇◇
そして給餌を終えまして。
雛さん達はさっきまでとは打って変わって静かに眠っている。ぬいぐるみにしか見えないわー。そして相変わらずの膨張率…というか、今気づいたけど、朝ご飯の時より大っきい。いや、今更かよってツッコミもごもっともですが。朝ご飯の時は片手に乗るくらいの大きさだったけど、今は両手からはみ出そうな大きさだ。単純に考えてもおよそ2倍。
「ひなしゃんしゅごい!」
「ああ!この成長速度なら給餌は今日で終わりでもいいくらいだな!」
え、マジ?
「ひなしゃん、あちたからなにたべりゅの?」
「そうだな、ナイデルさん!ご実家の山の植生は分かるかな?それに合わせて雛達の餌を用意しよう!」
「ああ、それならーー」
どうやら手作りご飯の給餌は今夜で終わりのようです。乳離れ早すぎぃ!
イクメンノア君の子育て奮闘記は早々(作中時間)に終了しそうです
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