スケジュール
「食堂に行く前に貴方達を外に出してあげないとね。さすがに食堂には入れてあげられないし」
僕はジンさんに抱っこしてもらってるんだけど、リスさんはアルベルトさんの肩に乗ったままだ。
「職員寮が動物オーケーなら、アタシの部屋に泊まってもらうんだけどねぇ」
アルベルトさんはとても残念そうに言いながらリスさんをちょん、とひと撫でした。
職員寮って動物不可なんだ。いやでもまあ、当然といえば当然か。
「ふたり共、先に行っててちょうだい。アタシはこの子達を送ってから食堂へ行くわ」
「ああ。分かった」
「リスしゃん、あちたのあさ、あいにいくね」
キキッ
キイッ
ばいばいと手をふると、リスさんもひと声鳴いて小さな手を振ってくれた。本当に賢いなこの子達!
◇◇◇
「明日も朝からチャーリーのところへ行くんだな」
「あい!」
5時間おきの給餌なら、今日の深夜、明日の早朝、そして、朝ご飯のあと少し経ってからがそのタイミングになるはずだ。
そうだ、イワンさんにお弁当の用意を頼めないかな。チャーリーさんのことだからしばらく携帯食だけで済ます、なんてことをやりかねない。そうなったら魔王様が降臨されるかもしれない。ぷるり
「その次が昼食の後で、その次が夕食の頃合いで、またその次が深夜ってわけね」
「あい」
「行けそうなのは昼食後と、夕食頃は少し難しいかしら」
「少し顔を出すくらいなら行けるだろう。俺が付き添う」
「ジンしゃん、ありがとー」
夕ご飯のタイミングでの給餌は難しいかと思ったけど、ジンさんというタクシごっほん!送迎があるなら、例え少しだけでも給餌が出来るだろう。一応チャーリーさんとも相談しておかなきゃな。
絶品晩ご飯をもりもりと食べながら明日に思いを馳せる僕であった。もきゅもきゅ。
◇◇◇
こーけこっこー!
おはよーございまーす!本日も爽やかな朝でございます!
「ジンしゃん!おきてー!」
「…分かったから…ゆするな…」
◇◇◇
今日は1日雛さん達の世話をする予定だから、しっかりとエネルギーをチャージしておかないとね!
絶品朝ご飯をもりもりといただく。うーん今日も美味しい!
僕より遥かに多い量の食事を僕より先に済ませたジンさんにかなり遅れて完食。
お皿を返却口に持って行くとイワンさんが待っててくれている。
「おうノア、今日もちゃんと食ったな。偉いぞ!それとこっちが頼まれてた弁当だ」
「ありがとーイワンしゃん!」
僕が抱えるとちょっと、いやかなり大きいバスケットを受取り、食堂を出る。
まずはこれをチャーリーさんの所へ届けよう。そのあとリスさんに会いに行って。ああ〜忙しい忙しい!くふふ!
子供だって意外と忙しいんだから!
と言われて何とも言えない気持ちになりました
そうか…子供も忙しいのか…
今日も読んでくださる皆様に感謝します
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