スイーツかくめい☆むちぷにとろりんみたらしだんご5
スイーツ材料の計量ならば僕の右に出るものはいない!ん?そんなことないだろって?おだまり!
「イワンしゃん!けいりょーできたの」
「おっ、仕事が早いなノア。流石だ」
えへへ〜いやいや、そんなことあるかもね!
「串打ちも終わりました」
「こっちの炭はもうちょっとかかるな。よし、この間にタレを作るぞ!」
「あい!」
「はい!」
タレを作るのはイワンさん。僕はクリスさんに抱っこされて見学。
僕が全力で計った材料をお鍋に投入、火にかける。
チチチっと軽く爆ぜる音が聞こえる。
お団子は焦げ目があっても美味しいけど、タレはそうはいかない。臭いがついてしまうとアウトだ。
だからヘラを使ってゆっくりと丁寧に、鍋底や鍋肌を擦る。
そうするとだんだんと透明になってきて、粘りが出てくる。
「いいによい〜」
「本当に美味しそうな香りですね」
くんくんと鼻を鳴らす僕と、目をキラキラさせているクリスさん。
はぁ〜この香りたまりませんな!くんくん
「このくらいにしておくか」
頃合いを見て火を止めたイワンさんが実にいい笑顔でこちらを振り向く。
「よし、味見するぞ!」
「キャー!」
待ってましたー!
スプーンにほんの少しタレのせて、顔を見合わせる。それではいざ!ぺろり
「おいちー!」
「美味い!」
「美味しい!」
うおーいすぃー!ああ〜これだよこれこれ!僕の求めてたみたらしの味だー!
「美味い!こいつは今まで食べたどのスイーツとも違う、新しい味わいだな」
「本当に美味しいです!」
もうひと舐めしたいところだけど、我慢我慢。
氷水を張ったボウルにお鍋をドボンとつけて粗熱をとる。
「炭の方もいい感じだな」
イワンさんが七輪の上の網にお団子の刺さった串を並べる。
ほんのりと漂う熱気とパチパチと鳴る炭の音に耳をすます。
「ノア、こいつはどのくらい焼くんだ?」
お団子から目を逸らさずに尋ねるイワンさんの言葉にどう答えたものか、と一瞬悩む。
お団子の焦がし具合ってけっこう好みが分かれるんだよね。
ほんのり色づくくらいから、がっつりお焦げまで。僕?僕はほんのりくらいが好きです。けど好みは人それぞれだからね。
「なるほどなあ。それなら、いくつか加減を変えて焼くとしよう」
「おまかせしましゅ!」
火の当たり加減を確認しながらくるくると串を動かすイワンさん。ひゅー!かっこいいー!
イワンさんの串捌きから目が離せません!
飯テロぉ…自爆ちゅどーん
今日も読んでくださる皆様に感謝します
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