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おかたづけ4

誤字報告ありがとうございます!助かります!

お掃除の基本は上から下へ。そして端っこから端っこへ、だ。

ジンさんと2人会場の端っこまで移動する。

さあ、拾って拾って拾いまくるぞー!と意気込んだものの、そんなにゴミは落ちてない。

ちゃんとゴミ箱が設置されてたしね。

とはいえ、全く落ちてないわけでもない。

身長的に地面に近い僕には落ちてるゴミがよく見えるし拾いやすい。

ぴょこぴょこ動きまわってゴミを拾い集める。

僕が持たされた袋は、ペットボトルが2本入る程度の小さい物なのですぐに満杯になる。

ジンさんが持ってるのは普通に大きいサイズのゴミ袋なので、そこに入れる。


「ジンしゃん!いっぱいになったの」


「早いな。ほら新しい袋だ」


「あい!」


ゴミでいっぱいになった袋と交換に新しい袋を貰う。

ジンさんもけしてサボってるわけではないけど、身長の高さが災いしてゴミを見つけにくいみたい。拾う時に腰をかがめるのもちょっと辛そう。

まあ適材適所だ。大きめのゴミはジンさんが、小さめのゴミは機動力と小回りの効く僕が拾えばいいのだ。そのままもくもくとゴミ拾いを続ける。

周囲では屋台を解体していたり、資材をまとめたり、運んだりと皆忙しそうに作業している。

けど、その顔は皆楽しそうだ。


「やっぱり俺はチョコバナナが1番だな」


「確かにあれは美味かった!」


「かき氷も美味かったよな〜」


「ガキの頃の夢だったもんな、雪食うの」


「それを言うなら雲を食う夢も叶ったよな」


「凄かったよな!綿あめ!」


「チュロスもこれから色んな味が出るんだろうな」


「楽しみだよな!」


「あの玩具すくいヤバかったな!」


「ああ!めちゃくちゃ面白かったよな!」


「あいつ輪投げの時にさーー」


「本当かよそれ?」


「型抜きが1番燃えたよな!俺としてはーー」


「そういえばあの景品ってさーー」


などなど、皆お祭りで食べた物やゲーム屋台の話で盛り上がってる。重労働をこなしながらも楽しそうだ。

お祭りスイーツ、そしてゲーム屋台の提案をした僕としては鼻高々、嬉しい限りであ〜る!えっへん

お耳がダンボ状態、ニマニマしながらゴミ拾いをする僕を見てジンさんも可笑しそうに笑っている。そして一言。


「良かったな」


細マッチョガテン系イケメンが口角をくっと上げて、でも優しげな笑顔で言ってるんだぜ。ここに女の子がいなくてよかったよ。

ん?今どこかから「イケメン爆発しろ…」って聞こえた気がする。なんとなく視線を感じる気がする。視界の端に血涙流さんばかりのお兄さんがいる気がする。

うん。きっと気のせいだな。気のせい気のせい。

ゴミ拾いとか草引きって無心に慣れますよね

写経とか読経みたいに

って言ったら叱られたことがあります。ホワイ


今日も読んでくださる皆様に感謝します

ありがとうございます

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