おかたづけ3
「ふむ。皆さんおはようございます。今日集まっていただいた皆さんには祭りの後片付けをしてもらいます。誰がどこを担当するのかなどはこちらのテオバルトの指示に従うように」
『はい!』
「あい!」
「片付けはいくつかのグループに分けて作業を担当してもらう。それぞれのグループには俺の部下をつけるから、細かい作業内容はそいつから聞いてくれ。人員の割り振りはこちらで決めさせてもらう。それじゃあーーー」
集まった人達をテキパキと振り分けていくテオバルトさん。
普段は木の手入れをしているところしか見てないから新鮮だわ。
「ノアとジンはゴミを集めてくれるか」
「あい!」
「ああ、わかった」
「ドミニクは魔工品のチェックを頼む。部下をひとり付けるから、遠慮なく使ってくれ」
「ああ、承知した」
これで全員グループ分けが済んだ。
ドミニクさんとはお昼を一緒に食べる約束をしてから別れた。テオバルトさんの部下さんとふたりで屋台の方へと向かうのを見送る。
そして僕達はというと、テオバルトさんから軍手とゴミ袋を渡される。
ジンさんはそれプラス火ばさみを受け取ってる。
まあ、子供の僕が火ばさみ使うほうが非効率的だよね。そのまま手で拾う方が早い。
「ノア、今日は日差しが強い。だからこれを被っておけ」
そう言ってテオバルトさんから渡されたのは麦わら帽子だった。
色鮮やかなお花が刺繍されたリボンがとても可愛い一品です。
「ふわあかわいい!」
「この刺繍お前が刺したのか」
「ああ。趣味は隠さないことにしたんだ」
晴れやかな顔で語るテオバルトさん。どうやら色々吹っ切れたようだね。
うんうん、楽しいこととか好きなことをコソコソ隠す必要なんてないよ。まあ、隠す必要がある趣味もないとは言えないけど。
ま、まあ、それについては言及しないでおこう。うん。
「ありがとーテオしゃん」
顎の下で紐を調節して脱げないようにしっかりと麦わら帽子を被る。
「うん、よく似合う」
「ありがとーテオしゃん!」
満足気なテオバルトさんにもう一度お礼を言う。
「よし、それじゃ後はよろしく頼んだぞ」
「あい!」
軍手をぎゅぎゅっとしっかり嵌めてふんす!と気合を入れる。
ちなみにジンさんも汚れの目立たない黒いシャツに丈夫なパンツとごっついブーツ。トドメにタオルを頭に巻いている。
何このシュッとした細マッチョなガテン系お兄さんは。僕が女子なら瞬殺されてるね。
おっとそんなことを言ってる場合じゃない。
さぁ、拾って拾って拾いまくるぞー!オー!




