表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/534

たいぎめいぶんがだいじです

「ねぇノアちゃん、この間言ってたくっきーとぱうんどけーきは作らないの?」


「う?」


昼食のために食堂に向かっているとアルベルトさんから尋ねられた。

その表情はいつもよりキラキラしている。


「くっきーとぱうんどけーきもスイーツなんでしょ?作らないの?」


キラキラしてます。いつもより多めにキラキラしてます。

そういえば、イワンさんに突撃したきっかけはそれだった。すっかり忘れてた。

クッキーもパウンドケーキも砂糖と卵とバターと粉だけで出来るし時間もそうかからない初心者向けの簡単なスイーツだけどもイワンさんも忙しいだろうし昨日の今日でまた付き合ってもらうのも気が引けるんだけどでもアルベルトさんが楽しみにしてるみたいだしそれならしょうがないよね!うん!しょうがない!!アルベルトさんの期待には応えないとね!!

え?切り替え早すぎだって?わはははは!なんとでも言うがいい!正義はスイーツに有るのだ!


◇◇◇


食堂で僕が列に並ぶと毎回イワンさんが料理を持ってきてくれるので、ついでに声をかける。


「イワンしゃん、こんどはいつあいてましゅか?」


「今日だ!」


めっちゃ食いぎみに返事してくれたけど、ほんとに空いてるの?

後ろの料理人さん達が青い顔してるけどいいの?だいじょぶ?


「問題ない!」


心を読まれたようなイワンさんの返事にジンさんもアルベルトさんも笑っている。


「昼食が終わったらすぐにでも!」


「イワン、落ち着け。ノアは逃げねえよ」


「そうよー。それにお昼寝もしなきゃいけないんだから。だからこの前と同じ時間にまた来るわ」


「うぬぅ、そうか…」


「イワンしゃん、ぼくすぐおひるねしてくるから、たまごと、さとうと、こなと、ばたーよういちて、まっててくだしゃい」


「おう!わかった!」


「ウフフ~アタシも仕事さっさと片付けちゃわないとね~」


「俺も時間を空けとく。丁度リンクスの馬鹿が仕事溜め込んでやがったから缶詰めさせる」


2人も来るんかい。ってまぁ当然か。僕の筆頭保護者だし。

スイーツにもハマったみたいだし。このまま僕無しでは生きられない体にしてやろう!ふひひ。

さて、この後に備えてしっかり食べてさっさとお昼寝せねば!

待っててねクッキーちゃん!パウンドケーキちゃん!



あと建前も大事ですよね

今日も読んでくださる皆様に感謝を。ありがとうございます


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
パウンドケーキの名前の由来って「小麦粉」「砂糖」「バター」を各1パウンドで作れることから来ていると聞いた記憶があります
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ