わくわくドキドキはるまつり!22 いつでもどこでもようしきび(おやくそく)
ちょっとだけ編集しました
「ほら、お前も食え」
そう言って差し出されたチョコバナナを僕もひと口ぱくり。
うん美味しい!さすが僕!そして異世界素材!
濃厚でずっしりとした食べ心地のバナナに、口に含むと滑らかに溶けるチョコレート。2つの甘さが混ざりあい、そこにポキッとアクセントを与えるカラースプレーちゃん。
「むふふ〜おいち〜」
ほっぺたに手を当てながら、にまにまとチョコバナナを味わう。んふふ〜
たまに串を噛んじゃうのは御愛嬌。
さて。ただ食べるだけのお祭りスイーツはこれで終わりだ。次の屋台こそ本日の大トリ
「かたぬきでしゅ!」
◇◇◇
少し離れていたチョコバナナの屋台へと戻る。
正確に言うとその隣の型抜きの屋台へ。
「また割れたー!」
「くっそ!」
「うがあぁぁ!」
「ムギィィ!」
「もう1回だ!」
「こっちにももう1枚くれ!」
おーおー皆さん燃えてますねぇ。
今チャレンジしてる人の中には成功した人はいなさそうかな?と思ったら歓喜の声がした。そしてその場に姿を見せたへんた、違う、いや違わないけど、チャーリーさん。そしてその背後にもう一人…
「よっしゃあ!抜けた!これでどうだ!」
「どれどれ?失格!」
「はぁ!?何でだよ!?」
「ほらここ、尻尾の形が全然違うじゃないか!本物の尻尾と比べると角度がずれてるよ!それにトサカ部分の毛並みも逆だってるじゃないか!それと爪の部分も鋭さが足りないよ!それから『ゴスン!』痛い!何するんだベンジャミン!」
チャーリーさんの調教師、ベンジャミンさん。
手に持ってるのは辞書のように分厚い本で、それをチャーリーさんの頭に振り下ろした音がこちらにまで聞こえた。
「お前いい加減にしろよ。これで何人目だ」
「だって見てくれよ!これ!この部分『ズゴン!』痛い!」
「はい、成功です。こちらが景品の引き換え券です。交換所でお好きな景品を受け取ってください」
「あ、ああ。ありがとう…?」
困惑気味に券を受け取ってその場を離れていくお兄さんを見送り、チャーリーさんに向き直るベンジャミンさんの背後には黒いオーラが漂っている。
「おいチャーリー、本当にいい加減にしないとこの本燃やすぞ」
「それは困る!」
「だったら真面目にやれ」
「真面目にやってるじゃないか!」
「はあ…」
うわぁ…予想通りというか、予想以上というか。
スイーツの屋台だというのにお客さんは非常に少ない。
危惧していた通りの状況に思わず頬が引きつる。
ジンさんとアルベルトさんも同じような表情をしている。
チャーリーさんのことを知らないドミニクさんはややぽかんとしている。
収集がつかなくなる前に屋台へと近づく。
「ベンジャミンしゃん、おちゅかれしゃまでしゅ…」
「ああ、ノア君。いらっしゃい」
「やあノア君いらっしゃい!隊長達も!さあどれにチャレンジするんだい?僕のオスメスはこの『ズガン!』痛い!」
「イラッとした」
ベンジャミンさんが黒い!全く悪いと思ってなさそう!でもそこに痺れる!憧れ、いや駄目だ。なんか駄目な気がする。何でだろう?
「どうぞ好きな型にチャレンジしてください。完成したら僕が見ますんで、声をかけてください」
「あい」
「ああ」
「分かったわ」
チャーリーさんを無視するベンジャミンさんに促されて各々型を選ぶ。
さあ、いざ参る!
お久しぶりのへんた、違う、チャーリーさんです。
多分読者様方には変態としてしっかりインプットされてるのではないでしょうか。え?されてない?
今日も読んでくださる皆様に感謝します
ありがとうございます




