さわやか?なあさ
おはようございます。
昨日は夕食後すぐ寝落ちたせいか、いつもより早く目が覚めましたノア君です。
ジンさんはまだ寝てるので、起こさないようにそっとベッドから下りて少しだけカーテンを開けた。
今日もいい天気になりそう。
昨日は楽しかったなぁ。久しぶりのスイーツ作りに試食会。
この世界にスイーツはないみたいだけど、スイーツ作りが存分に出来る環境を用意するって神様は言ってたし、材料自体はきっと存在してるんだろう。
もしかしたら食材としては認識されてないのかもしれない。
その辺りはまあ後々考えるとして、しばらくはシンプルなスイーツを作っていこう。
卵や砂糖、粉、バター、生クリームといった基本的な材料はあるし、それだけで作れるスイーツもいくらでもあるしね。
とはいえ、イワンさんも仕事があるから、毎日突撃する訳にもいかないだろう。本当はしたいけどね。…いや、しませんよ?可愛くて賢いノア君ですからね。
だから暇を見てレシピをまとめたりするのもいいかもしれない。
ところでそろそろ僕のお腹の虫が鳴き出したのですが、ジンさんまだ起きないかなあ。
◇◇◇
少ししてジンさんも起きたので、身支度を整えて一緒に食堂へ向かう。
今日の朝ごはんはなんだろなぁ~。
鼻歌まじりに向かっていると、すれ違う人皆に手を振られた。グッジョブ!とばかりに親指を立ててる人もいる。しかもその内の何人かは怪我をしている。
はて?なにごとかしらん?
笑顔で手を振り返しつつ内心首を傾げているとジンさんがくつくつと笑いながら理由を教えてくれた。
「昨日作ったフレンチトーストとデザートコッペパンとフルーツサンドとあげパン、夕食後のデザートに出たんだが、惣菜パンのこともあって即座に争奪戦が始まってな。それは凄かったぞ。なんせ怪我人まで出たからな。今まではデザートといえばフルーツだったからな。これからもっと凄い事になるんじゃねえか」
なんと。さっきの怪我人さんたちはスイーツの奪い合いの果てに負傷したということですか。
僕が寝てる間にそんな珍イベントが起きてたなんて!惜しい物を見逃した。
「おじーちゃんとオリバーふくしょちょーもたべてくりぇたかな」
「ああ、所長と副所長の分は予め確保しておいて出してたぞ」
なら良かった。
怪我人が出るほど激しい争奪戦にあの2人が参加するところなんて見たくない。色んな意味で怖いよ。
今度からスイーツを作った時は僕が直接持っていこうかな。おじいちゃんと孫でほのぼのティータイムなんて素敵じゃないか。
そんなことを考えながら朝ごはんを食べた。うまうま。
例え大人でも、譲れないものがある。それは美味しい物!というお話でした。
皆様にとって譲れない食べ物ってありますか?
今日もお越しいただきありがとうございます