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わくわくドキドキはるまつり!17 おちょうしものたちのりきさく

ぱくぱくぱくぱく。ぱくぱくぱくぱく。

長〜いチュロスをお口いっぱいに頬張りハムスターみたいにほっぺたが膨らむ。

そんな夢みたいな食べ方はもうちょっと大きくなるまでおあずけです。

特に今日はね!まだまだ食べなきゃいけないスイーツちゃん達が僕を待ってるからね!


「ん〜美味しいわ〜!」


「ほう、思ってたのとは違う食感だな。うん美味い!」


ちなみにチュロスは紙袋に5本入って1人前である。うん。何も言う事ないよ。ないったら。

あえて言う事があるとすれば、シナモンが欲しいなあ。

チュロスはもちろんのこと、揚げパンでもアップルパイでも、シナモンを加えればより美味しくなる。じゅるり

また今度暇がある時に探してみよう。

さ〜て次にいただきますのは〜


「わたあめ!」


すれ違う人達は皆笑顔で屋台スイーツを食べ歩いている。うんうん。これぞ祭りの景色だねえ。

たい焼きとチュロス以外の屋台スイーツはどれも初出だから、かなり盛り上がっている。

屋台の行列の先頭付近では特に。

さてここがわたあめの最後尾だね。結構並んでるなあ。作るのが追いつかないのかな。

でも4人でお喋りしながらだとあっという間だ。


「おっ!ノア、隊長、いらっしゃいませ!」


「いらっしゃいまちたー!」


「気張ってるかリンクス」


「ハイ!実はオリジナルの綿あめを作ったんすよ!」


「オリジナル?」


なんぞソレ?


「ふっふっふっ…さあさあ皆さんお立会い!食べて美味しい見て楽しいスペシャル綿あめっすよ!」


やけに芝居がかったふりで綿あめを作りだしたリンクス。

いったい何をする気なのかしらん?

まずは砂糖を投入。って、あららん?ちょっとリンクスさん、砂糖の量が少な過ぎるんじゃございませんこと?それに今色粉を一緒に入れませんでした?

じーっと様子を見ていると綿あめ機からなんとピンク色の飴が出てきた。


「ふおー!」


「キャー!可愛いー!」


それをくるりくるりと串で巻き取る。

出てくる飴が少なくなってきたら、再び砂糖と色粉を投入。今度はオレンジ色の飴が出てきた!


「ふおー!」


「キャー!可愛いー!」


次は黄色、その次は黄緑、そのまた次は水色、そして最後に淡い紫色。

なんとレインボーカラーの綿あめが出来上がったじゃありませんか!


「「キャー!」」


「これで終わりじゃないっすよ!ヘンリー!」


「任せるっす!」


はい、実はいましたヘンリーさん。

リンクスから綿あめを受け取ると、ぽむぽむと表面を整える。

てっぺんは平らに、側面は手元に向かうにつれ細くなるように斜めに整える。

そしてヘンリーさんが取り出したのは細い串。


「さあ、一気に仕上げるっすよ!」


綿あめの側面に串を押し当てると、そこが凹む。そのままどんどん等間隔に凹ませていく。

はて、いったい何をしているのかしらん?


「さあ!これで完成っす!」


じゃじゃーん!といって、綿あめのてっぺん側をこちらに向けられる。

こ、これは!


「ふおー!」


「キャー!何これー!虹色のお花じゃない!ちょっと何これ可愛すぎー!」


そう、横から見ただけでは分からなかったけど、上から見ると綿あめがお花の形になってるのだ!

虹色の食べられる雲なんて、メルヘンにも程がある!


すっごいでっかくて、もうこれインテリアじゃね?みたいな綿あめを見たことがあるんですが、アレ最後には食べるんだよなぁ…諸行無常


今日も読んでくださる皆様に感謝します

ありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[一言] アーティスティックな綿あめ でも次の日には萎んじゃうんだよねぇ…(。•́︿•̀。)
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