わくわくドキドキはるまつり!8 まんぞく・まんぷく
いよいよ最後の屋台飯、吊り下げ式回転焼き肉!
ぐるぐると回転する巨大な肉の塊。
串に刺さったそのお肉は背丈も幅も僕と同じぐらいだ。
「ふおー!」
はい、ようするに向こうの世界のケバブそのものです!ピタパンも置いてある!
僕も最初は知らなかったんだけど、ケバブって本当に塊のお肉を焼いてるんじゃなくて、薄く切ったお肉に味付けをして、それを重ねたモノなんだよね。
「ふたつ頼む」
「はい!まいど!」
ジリジリと炙られて滴る脂で艶めくお肉様。ああなんて美しいのかしらん。うっとりしちゃう。
大きな包丁で表面のお肉をそいだら、野菜と一緒にピタパンへむぎゅっと詰めて、また詰めて、さらに詰めて、まだ詰めるの!?けしからーん!ヒャッハー!
「はい、おまたせ!」
「ありがとう。ほらノア、持っててやるから齧れ」
「あい!」
ボリューム満点、お肉がはみ出てるそれをジンさんが片手で持って僕の顔に寄せてくれる。
限界まで口を開けて思いっきりガブッ!
「んんん〜!」
うんまぁ〜い!
しっとり柔らかいお肉はにんにくとスパイスが効いたエキゾチックな味わいで、よだれが止まりません!
濃い味付けもシャキシャキお野菜とピタパンのほんのりとした甘みで中和されて、見事に調和している。はぐはぐうまうま。
「けぷっ。ごちしょーさまでちた」
「あら、もういいの?ノアちゃん」
「あい。まんぷくでしゅ」
どの屋台飯も美味しくて大満足でございます!
「ジン、アンタはまだ物足りないんじゃないの」
「ああ、もう1周食う」
僕がひと口食べた残りだけじゃやっぱり足りませんでしたか。
座って食べるスペースも一応はあるけど、席数はそんなに多くない。
だからほとんどの人は回遊魚みたいに食べながらぐるぐると歩きまわってる。
僕たちも丁度最初のじゃがバターの屋台に戻ってきた。
と、いう訳でもぐもぐループ2周目いっきまーす!
◇◇◇
「ふぁっ」
この天井は医務室だ。
「起きたかノア」
「ジンしゃん…」
僕ってばいつの間に眠っちゃってたんだろう?
「朝早かったからな。食ったあといきなり寝落ちてたぞ」
なるほど。ってやだ心読まないでよ。
「顔に出てんだよ」
何ですと!?
はい様式美様式美。
「ほら、顔洗ってこい。まだゲーム屋台とスイーツ屋台が残ってるぞ」
「あい!」
そうだった!屋台飯の次は屋台遊びだー!
食い倒れの次は遊び倒す番だー
今日も読んでくださる皆様に感謝します
ありがとうございます




