わくわくドキドキはるまつり!2
たい焼きの向こう側はチュロスの屋台。そしてその隣が
「おっすノア!隊長もおはよーございます!」
はいリンクスです!ヘンリーさんも勿論一緒にいる。
綿あめの屋台の下準備はもうすでに完了したみたいだね。
「ノア君その格好めっちゃカッコいいっすね!」
お!分かるかねヘンリー君!ねじり鉢巻のかっこよさが!
「なんか手伝うことないっすか?」
「いや、イワンがほとんどやってくれたみたいだ」
食材というか生地はたい焼きと共通だから一緒に搬入してくれたみたいね。
せっかく早起きしたけど、道具とか細々とした物の位置を調整するくらいしかする事ないかも…。うん、よし。他の屋台の様子を見にいこう!なんせお祭りスイーツ総監督にして、お祭り実行委員ですからね!
◇◇◇
綿あめの隣はかき氷の屋台だ。
通路側にかき氷器がひとつ、奥側にみっつ並んでる。
ひとつだけ前にあるところをみるに、パフォーマンスとして氷を削るところから見せる、いや、魅せるつもりなんだろうな。ニヤリ
隣にはガラス製の大きな瓶が並べられている。
もちろん瓶の中身はフルーツソースだ。
真っ赤な苺ソースに橙色が眩しいオレンジソース、色鮮やかなベリーソースにしっとり艷やかな抹茶ソース。美味しそう!
ガラス瓶の前にはそれぞれの完成品を描いた絵が置いてある。
写真と見紛うばかりの出来に驚いたよ。研究所に神絵師がいる説!
瓶の奥にはトッピングが大量に入ったバットが置いてある。
研究所にいる人達の身長ならソースをかけてトッピングをのせる手元まで全部見えるだろう。さぞ盛り上がるだろうな。
そしてかき氷の隣は
「ベンジャミンしゃん!おはよーごじゃいましゅ!」
「ああ、おはようノア君、ジン隊長」
「おう、おはよう」
ひな壇みたいな、といっても2段だけど、土台にずらりとチョコバナナが並んでいる。
その奥側にカラースプレーをかけるスペースがあるみたいだね。
「あらかじめ仕上げてある物も並べておこうと思ってね。なんせ隣でいつトラブルが起きるか分からないから」
ちょっぴり黒い笑顔でそんなことを言うベンジャミンさん。隣って確か
「やあやあノア君、ジン隊長!おはようございます」
おやまあなんと、へんた、違った、チャーリーさんじゃないか。久しぶりだね。
チャーリーさんが担当する屋台は型抜きだ。
「見てくれノア君!この型を!」
そう言って見せられたのは、妙にリアルな動物のシルエットだ。
これはもしかして、いや、確実にいつものパターンではなかろうか。
ちらりとベンジャミンさんを見ると、疲れたような表情をしている。
うん、やっぱりそうなんだね。金型師さんとじっくり打ち合わせをしたんだろうね。
当日の準備だって忙しいはず
という言い訳
今日も読んでくださる皆様に感謝します
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