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決意新たに

ふとした時に、なんとなく感じるものはあった。

だがあまりに微かで、違和感とも言えないくらいで。


毎日楽しそうに笑っている。

この間は、スプーンが転がって、それを連続して掴み損ねたことを自分で面白がって笑っていた。

毎日よく食べる。

好き嫌いもなく、料理長に会うたび絶賛している。好みの別れる酸味の強い味つけや野菜中心の料理も喜んで食べている。

毎日よく遊んでいる。

うちのリンクスと鬼ごっこだのかくれんぼだのしてる。この間は潜入捜査などと言って厨房に入り込み叱られていた。…余計な事教えやがってあの阿呆。

毎日よく眠る。

風呂から出る頃にはうとうとしだして、ベッドに入ればすぐに眠る。

その寝顔は満ち足りてるようにしか見えない。愛らしい寝顔はいつまでも見ていられるほどだ。

だからこそ仄かにしか感じなかったモノ。


「ほっほっ。ノア君、これからはこの研究所が君の家で、ここにいる皆が君の家族です。そのことをしっかり覚えておきなさい」


「…あい」


ああ、そうか。

ノアにとってここは(・・・・・・・・・)仮住まいだったのか(・・・・・・・・・)

ノアにとって(・・・・・・)俺たちは(・・・・)家族ではなかったのか(・・・・・・・・・・)

まだ(・・)

所長の言葉でようやく気付くことができた。

気付いたからには容赦はしない。

ここにいるのは全員ノアの祖父で、父で兄なのだと、ここはノアの家なんだと、しっかりと覚えさせる。

隣に立つ小さな旋毛を見下ろしながら改めて誓う。

俺がこいつを守るのだと。

しかし所長が祖父なのは問題ないとして、副所長が父親ってのは納得いかねぇ。

パパ発言のくだりで俺の顔を見て肩を揺らしてやがった。

腹の中では笑い転げてるんだろう。

しかしまぁ、ノアのことで、ノアと一緒に笑われるんなら、それも悪くはない。

満面の笑みでこちらを見上げるノアの頭を撫でてそんなふうに思った。

…いや、やっぱりちょっとは腹立つな。


ジンさん反省する。ジンさんがここからどんな育児方針に進むのか自分にもわかりません←

短いお話で申し訳ございません。それでも読んでくださる皆様に感謝します

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