表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/551

ぽろりもあるかも

「よし、流すぞ。目ぇつぶれ」


「あい」


ただ今お風呂タイムです。かぽーん 。


◇◇◇


お迎えに来てくれたジンさんとアルベルトさんと夕食を食べた後、やって来ましたジンさんのお部屋!想像通りシンプルイズベストなお部屋であります。

その部屋にドンと置かれた木箱が二つ。

二つの箱といえば、昔話にあったよね。一つは良い物が、もう一つは恐ろしい物が入ってるってやつ。

だ、大丈夫だよね?この木箱。


「ノア、お前用の物だ。見てみろ」


「ぼくのでしゅか?」


というわけで、オ~プ~ン。パカっとな。

出てきたのは下着と洋服、靴下に靴。もう一つの箱には歯ブラシとコップ、くしと鏡、リュックにポシェットにハンカチなどの日用品が入っていた。


「ふわぁおようふく!いっぱいありゅ!」


「最低限必要な物だけ先に用意してくれたようだな。暇潰しになりそうなもんはこれから届くはずだから、しばらくはエリックが渡したノートで我慢してくれるか」


「あい」


暇潰しアイテムも確かに欲しいけど、でも今は洋服と下着が一番嬉しい!

一番最初に着てた服は汚れ過ぎて処分しちゃったし、アルベルトさんが貸してくれたシャツはまぁ当然ブカブカ。

今着てる服とローテーションするしかないと思ってたけどその心配も無くなった。本当に良かった。


「ノア、片付けは後にしろ。風呂に行くぞ」


「おふろ!」


お風呂あるの?ホントに!?やったー!バンザーイ!!

何故こんなに喜んでいるのか。

それはこの二日間、清拭だけで済ませていたからである。

医務室でアルベルトさんに面倒を見てもらっていたのだ。

汗をかく季節でないからまだマシだけど、内心やせ我慢していた。

ここのお風呂がたとえ水を被るだけの古典的シャワーだとしても文句なんてない!ギブミーお風呂ー!

そして連れてこられたのがこちら、職員用の大浴場であります!

めちゃくちゃ広い!しかもなんと温泉!嬉しすぎる!ヒャッハー!


「ノア、洗ってやるからここに座れ」


「あい」


ジンさんはまぁ予想通りの良い体をしている。それに脚も長い。羨ましいの通り越して怖いよ。何このイケメン。

バッキバキに割れた腹筋と自分のぽんぽこりんのお腹を見比べて切ない気分になっているとひょいと持ち上げられた。

髪を洗ってもらうとジンさんの手の大きさがよくわかる。いや僕の頭が小さいのか。

テキパキと僕、そして自分を洗ったジンさんに抱っこされていよいよ!3、2、1、着水!


「はふう~~~」


極楽極楽~。ああ~溶ける~。

全身の力が抜けて、ジンさんの膝の上でだるんだるんにのゆるんゆるんになる。


「クク、そんなに気持ちいいか?」


「あい~きもち~でしゅ~」


ジンさんがくつくつと笑うのが背中越しに伝わる。

美味しいご飯でお腹はいっぱい、ゆっくりと温泉を堪能して、着替えを手伝ってもらったところで限界がきた。

ああ~もうだめ。ぐう。




自分は迷わず大きい箱を選ぶタイプです←

温泉ほどではなくとも皆様に楽しんでいただければ幸いです。

今日もありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ