まつりのあとのまつり2
ジンさんとアルベルトさんに手伝ってもらいながら、せっせとスコップケーキとティラミスを量産する。
いつイワンさんが現れるかとひやひやしていたけど、結局作り終わるまで現れなかった。
スイーツセンサーに不具合でも起きたのかしらん?
まあ、今回は都合が良かったからいいんだけど。
さて、お昼ご飯まであとちょっと。
ケーキはおやつの時間まで冷蔵庫に入れておけば十分冷えるだろう。
よし、それじゃあ招待状でも書こうかな。
◇◇◇
『おつかれさまかいのおしらせ
みなさまこのたびは、チョコレートのこうかい、てづくりスイーツきょうしつのうんえい たいへんおつかれさまでした
ぶじにバレンタインというプロジェクトをせいこうというかたちで おえることができました
これもひとえに みなさまのごきょうりょくがあってのことと、こころよりかんしゃしております
つきましては、プロジェクトのせいこうをしゅくして、おつかれさまかいをかいさいすることとなりました
おいそがしいところ たいへんきょうしゅくではございますが、ぜひごさんかくださいますようおねがいもうしあげます 』
◇◇◇
「だから、お前はいったいどこでこんなもん覚えてくるんだ」
「すごいわね〜ノアちゃん」
褒めてくれるアルベルトさんとは対照的に呆れたような顔のジンさん。
なんだよー素直に褒めてくれたっていいじゃんかー。てゆーか褒めてよー。
じーっとジンさんを見つめるとやれやれって感じで頭を撫でてくれた。くふふ
さて、それじゃあ先にオリバーさんに招待状を届けに行こうかな。
イワンさんやクリスさん、食堂の皆にはお昼ご飯の時でいいだろう。
それでは副所長室へレッツゴー!
◇◇◇
「おや、ノア君どうしました?」
きちんとノックして許可をもらってから入室しますよ。
まあ、なんて良い子なんでしょう!自画自賛しちゃう。えへ
「オリバーしゃん、これどーじょ」
「ふむ、失礼します。ふむふむ、なるほど。是非とも参加させていただきましょう」
やったね!
当日招待、当日開催とか、かなり無茶なお誘いだけど参加してくれるようだ。何気にオリバーさんも僕に甘いよね。
お礼を言って部屋を出たら食堂へ向かう。今日のお昼ご飯はなんだろな〜。
◇◇◇
朝からスイーツ作りを頑張った結果、お昼ご飯を食べきる前に撃沈。
気づけば医務室のベッドの上だった。すぐそばにはジンさんもいる。
「あら、起きたのねノアちゃん」
「いいタイミングだな。もう少しで3時だぞ」
さすが僕。食事とおやつの時間はけして外さない体質の持ち主。これも一種の特殊能力といえるのでは。え?ただ食い意地張ってるだけだろって?そ、そんなことないもん。ないったら。
「招待状はちゃんと渡しておいたわよ。皆喜んでたわ」
「ありがとーアルねえしゃま」
「ほら、顔洗ってこい」
「あい!」
顔を洗って軽く歯磨きもして。
さてそれでは打ち上げ会場に向かいますか!
準備で体力使い果たすタイプの人間です←
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