表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/552

しょくどうぱにっく

「いたらきましゅ!」


待ちに待ったお昼ご飯!メインはお肉のでっかいカツ!

いや本当に大きいんですけど。僕の顔くらい大きいんですけど。しかも2枚。追加も出来るらしい。それにパンもどっさり。

朝のサンドイッチといい、ここの人達の胃袋どうなってんの?

僕のはちゃんと一口サイズで、食べきれる量で用意してくれてる。さすがイワンさん!そして、


「うめー!やっぱここのメシは最高だな!ノアもそう思うだろ?」


なんと今回はリンクスが一緒なのです。


「あい!イワンしゃんのごはんはせかいいちでしゅ!」


「だよな!俺もそう思う!」


「リンクス、ちったぁ静かに食え。ノア、口元付いてるぞ」


そしてパパモードのジンさん。僕の面倒見ながら自分もきちんと綺麗に食べてるのはさすがだ。

それはさておき、今日のお昼のパンはコッペパンなのです。

カツとコッペパンとくれば、それはもう挟むしかないでしょう!だってカツとコッペパンですよ?今挟まずにいつ挟むのですか。


「ジンしゃん、パンのまんなかちょっとだけきってくだしゃい」


「あん?こうか?」


「ありがとごじゃます!」


切り込みを入れてもらったパンに付け合わせの葉野菜と一口サイズのカツを挟み、ソースをとろ~りかけたら完成!

あああ堪らんです!両手で鷲掴みにしていざ!いただきまーす!


「ん~~~!」


お~いし~い!美味しいとしか!言えん!

シャキシャキ野菜とサクサクのカツ、ソースが染み込んで柔らかくなったところと全てを受け止めるパン!美味しすぎる!うまうま。

じっと見てたジンさんとリンクスも同じようにパンにカツを挟み一口、


「うんめぇ!何これ超うめぇぇ!!」


「これは…」


そうだろうそうだろう!美味いだろう!わははは!

リンクスが騒いだら(物理的に)嗜めるジンさんも黙々と食べてるから気にいったんだろうな。

リンクスがあまりに騒ぐので、イワンさんが厨房から出て来た。


「何を騒いでんだ?」


「あ!料理長!料理長も食べてみなよコレ!」


そう言ってリンクスから差し出されたカツパンを食べたイワンさんは一瞬固まった。

そして恐ろしいほど真剣な顔でゆっくりと咀嚼してじっくり味わっている。

も、もしかしてお気にめさなかったかしらん。それとも、勝手に料理に手を加えたのが気に障ったのかしらん。

今更ながら気まずく思っていると、イワンさんがブルブルと震え、そして吠えた。


「うまい!!なんだコレはうますぎる!パンにカツを挟むなんて、今まで考えたこともなかったが、サンドイッチとはまた違う、なんとも言えん味わいだ!」


食堂に響き渡る程のボリュームで大絶賛。

良かった~勝手なことしたから怒られるかと思ったよ。

いやでもちょっと興奮しすぎじゃない?もしかしてこっちではお惣菜パンってないの?

周りの人達も静かにこっちをガン見してて怖いよ。あちこちからゴクリって音が聞こえる。


「これはノアが考えたのか!?」


「んーん。サンドイッチみたいにしたらおいししょうとおもって、やってみたの」


「くっそ!今まで山ほどサンドイッチ作ってきたってのに何で思い付かなかったんだ俺は!」


「ほかにもいろいろはさむときっとおいしいでしゅ。パンはなんでもうけいれてくれましゅ!」


テッパンはマヨ玉子だけど、コロッケやハンバーグ、焼きそばやナポリタンなんかも美味しいよね!

焼そばがこっちの世界にもあるのかは分かんないけど。

でもイワンさんなら言わずとも分かってくれるはず!そして作ってくれるはず!信じてるからねイワンさん!

そして僕達のやり取りを聞いてた人達が一斉にパンコーナーに集まり更に大騒ぎになったのでした。


最近近所のパン屋さんで、唐揚げを挟んだコッペパンが並んでました。

自分が小さかった時は玉子、焼そば、コロッケ、ウインナーといった定番の物しかなかったように思います。

歳を重ねるとそれだけ美味しい物に出会えるのですから幸せですね

皆様は何か新しい、美味しい物に出会いましたか?

今日も来て下さりありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ