あずかりほいくいちににめ
「おはようごじゃいましゅ」
はいやって来ました第一託児所もとい医務室。ガブリエルさんもいる。
「おかえりなさいノアちゃん」
「おはようございますジン隊長、ノア君」
「ただいまでしゅアルねえしゃま。おはようごじゃいましゅエルしゃん。きょうはよろちくおねがいしましゅ」
「二人とも、ノアを頼む。うちの連中にもさっき会わせてきたから、何かあればそっちに連絡してくれ」
「わかったわ」
「大人しく待ってろよノア。昼に迎えに来るからな」
「あい。ジンしゃんもおしごとがんばってくだしゃい。いってらっしゃい」
ジンさんからアルベルトさんに抱っこ交代してもらい、ジンさんを見送る。
僕の頭を一撫でしてからジンさんは出て行った。
いってらっしゃーい。
「さて、ノアちゃん、お迎えが来るまで何しましょうか?」
「おえかきしましゅ。エリックしゃんがノートくれまちた」
「あらさすがエリック、抜かりないわね。じゃあ、こっちのテーブルへどうぞ。アタシたちはお仕事してるけど、何かあればすぐに言うのよ?」
「あい。アルねえしゃまもエルしゃんもおしごとがんばってくだしゃい」
よい子のノア君はお仕事の邪魔なんてしませんよ。大人しく遊んでますとも。折角ノートを貰ったんだし、超大作に挑んでみようかしらん。
今まで考えたことなかったけど、お医者さんの仕事って治療以外にも色々あるんだね。
アルベルトさんもガブリエルさんも、僕の様子を見つつも、忙しそうにしている。
お絵描きしたり、軽食にドライフルーツを貰ったり、治療に来た人に手当てする2人の仕事を見学したり(もちろん遠くからね。よい子のノア君ですから、不用意に近づいたりしませんよ)
そんなこんなであっという間にお昼です。
「ノア、迎えに来たぞ」
「ジンしゃん!」
待ってました!椅子からずりずりと降りてジンさんの足にがっしりとしがみつく。
「待たせたな。ちゃんと留守番してたか?」
「ええ、お利口さんにしてたわよ。静かにお絵描きして、怪我人がきてもじっと座って大人しくしてたの。本当に良い子ねノアちゃん」
アルベルトさんに誉められた。そうですとも!ノア君は可愛くてお利口さんなよい子なのです!くふふん。
僕の頭を撫でながら会話する2人は完全に保護者と保育士さんにしか見えない。
それはともかくとして早くお昼ご飯!早く早く!
ここは幼稚園ではなく施設の医務室のはずなんですけどね。おかしいな← 今日も皆様に感謝を。良き一日を。




