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そうしてこうなった2

イワンさんとクリスさんは皆のところを回ってアドバイスしたり、質問に答えたりしている。

僕はジンさんと一緒に作業してる。親子教室再び。えへへ

わいわいガヤガヤと進む過程はまるで調理実習みたいでとても楽しい。


「イワン、こんな感じでいいのか」


「ああ、問題ない。ノアも頑張ってるな」


「あい!」


「アタシの方も見てくれるかしら」


「大丈夫ですよアルベルト隊長」


「つーかすでにウマいんすけど!」


「リンクスさんつまみ食いしちゃだめですよ!」


「おや、なんだか溶けづらいですね」


「湯の温度が下がりすぎたみたいだな。交換するといい」


「簡単なようで難しいネ〜」


「大丈夫ですよ、綺麗に混ざってます」


そうやって作業を進めていよいよ!


「これで生チョコの完成だ!」


『おおー!』


誰からともなくパチパチと拍手が起きる。

道具の片付けは先に済ませてあるので、皆で試食タイムです!

それぞれ自分が作ったものと、他の人が作ったものを交換したりしてる。


「おいちー!」


「美味い。美味すぎる」


「楽しくて美味しいって最高ね!」


「ウメー!超ウメー!」


「美味しい!まさかカクの実がこんなに美味しくなるなんて!」


「美味しい!こんなに美味しいモノ初めて食べたヨ!」


「ふむ、これは美味しいですね」


先日のうちに試食済のジンさん、アルベルトさん、オリバーさんは比較的落ち着いてる。

けど、チョコスイーツ初体験の3人は大興奮だ。

チョコレート様の偉大さが分かったかね!フハハハハ!

作った生チョコが全て皆のお腹に入ったところで、アルベルトさんが淹れてくれた紅茶を飲みながら感想と反省を始めます。


「予想よりも事前の準備が足りてなかったな」


「そうですね。やってみないと分からないことでした」


「たのしかったでしゅ!」


「俺もだ。なかなか楽しめた」


「アタシもよ。それに深刻な問題はなかったと思うわ」


「俺もめっちゃ楽しかったっす!あと、ノアみたいに子供も参加できないっすかね?保護者同伴とかで」


「とても興味深い体験でした。職業体験として子供の学習にも繋がるんではないでしょうか」


「意外と料理って楽しいんだネ〜。いっそ男女別とかもアリじゃなイ?男はいいカッコしたいもんだシ」


オリバーさんはふむふむと頷き皆の意見を手元のノートに纏めている。


「実験の成果はなかなかのものでしたね。今回の結果を踏まえて、3日後の通信教室の準備を進めましょう。ああ皆さん、簡単なもので構いませんので今日中にレポートの提出をお願いします。それではお疲れ様でした」


『お疲れ様でした』


レポートと聞いて、ええー!?と声を上げるリンクスの頭をジンさんが思いっきり叩いてる。うん、これも一種の様式美(お約束)だね。

オリバーさんが撮影機材を持って出るのを見送って、細々とした片付けを済ませる頃には、抗えない睡魔に襲われ撃沈する僕だった。ぐう

夢の中でも森の仲間たちと一緒にスイーツを作ったよ。

なのに食べる直前にジンさんに起こされてたいへん悔しい思いをしました。

けど、絶品ディナーのおかげですぐにニコニコご機嫌です。

え?単純すぎるって?ほっといてください。美味しいは正義なのです!

親子教室の体験(主催側)もあるのですが、大変良い思い出です

あれ、前も書いた気がするこのコメント…


今日も読んでくださる皆様に感謝します

ありがとうございます

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