どうしてこうなった3
「副所長よ、玄人ってのはつまり」
「無論イワン、貴方とクリス君ですよ。スイーツ研究チームのメンバーなんですから」
「まあ、そりゃ予想通りだがよ。教室の参加者はかなりの数になるだろう。さすがに俺とクリスの2人では無理があると思うぞ」
イワンさんの心配ももっともだ。
ココアパウダーを製造するKOUJOUがいくつかあり、そこから更に公開される新スイーツともなれば注目度はかなり高いだろう。
それに伴って教室が開かれるとなれば…想像するだけで漏らしそうになる。何を漏らすかは言及しないでおくけども。ぷるり
「ああ、それなら心配いりませんよ。丸一日かかる仕事ではありませんし、必ずしもここから出る必要もありませんから、通常の業務への影響は最小限に抑えられます」
へ?どゆこと?
「立体映像通信を使えばいいんですよ」
「ああ、なるほどな。それなら確かに問題ないな」
「そうですね。複数人との同時通信も出来ますもんね」
「それに時間も人数も場所も関係ないですしね」
あの、皆さん、ちょっとよろしいでしょうか…
「りったいえーぞーつーしんってにゃにー?」
「ふむ、ノア君は見たことがありませんか。イワン、端末は持ってますか」
「おう」
そう言って2人が取り出したのは
「シュマホ!?」
まんまスマホだった。
うそ、この世界にスマホあるの!?
「シュマホ?これは通信端末ですよ。音声や文章、それと映像のやり取りができるんですよ。こんなふうに」
オリバーさんが端末を操作すると、イワンさんの端末から電子音がなり、次の瞬間、空中にオリバーさんが現れた。
本人と同じように手を振ってる。
「ふわあー!」
なるほど!ようするに3Dホログラムってやつか!
うわースゴい!たしか向こうの世界ではまだ実装されてなかったんじゃないっけ?
本人と並んでも遜色ないくらい色や輪郭がはっきりくっきりしてる。すごいな異世界!
それに音声と文章のやり取りってつまり電話とメールだよね。やっぱりスマホみたいな物だよね。
いいなー、と思ったけど、よく考えたらずっと研究所にいるし、一人きりになることの方が少ないし…あんまり意味ないな。うん、しばらくはいらないかな。
「実際に対面で開く教室と、リアルタイム通信での教室、あとは研究所専用の回線を使って録画映像も公開すれば最小限の人員と予算で回せるはずです。それに対人とリアルタイム通信の2つは有料、記録映像は無料公開とすればある程度の人数はさばけるでしょう」
おお!すごいなオリバーさん!
あっという間に問題点の洗い出しと解決案まで出しちゃうなんて!有能すぎでしょ!ひゅー!カッコいいー!
「今後のスケジュールについてはもう少し話を詰めましょう。とりあえず今日はここまでにしておきましょう」
「オリバーしゃん、ありがとごじゃましゅ」
くいくいとオリバーさんの服の裾を引っ張ってお礼を伝える。
オリバーさんは有言実行の人だ。
いつもの言葉通り、本当に僕がやりたい放題できるように動いてくれる。
副所長という立場上、他にも色々と忙しいはずなのに。
本当にありがたいことである。今度何かお礼をしよう。
舞台裏が思いつかない時はオリバーさんがなんとかしてくれると思ってる作者←
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