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なんだってぇぇ!?

(主に)クリスマス(の食事)がいかに素晴らしいかを熱弁する僕にジンさんは面白がりつつもやや苦笑気味。

うむぅ悔しいが僕のスピーチ力ではクリスマスの魅力を伝えきれない。どうにかならないだろうか。

そんなことを考えながらお昼寝を済ませ、ただいまおやつの時間でございます。


「ベリージャムとジャムクッキーか。これも美味いな」


ジンさんが凄い勢いでジャムクッキーを消費していく。

ジンさん、これクリスさんが練習がてら作った試作品だから、ここにある分しかないんだよ。

アルベルトさんの分も置いとかないと、大変なことになるよ。プルプル

そう言うとぴたりと手が止まった。

うん、荒神様の再臨は遠慮したい。

ホットミルクを飲みながら、クリスさんの実家で会った子供たち、お師匠様の絶品料理、突発スイーツ作りなどなど、 昨日あった事を身ぶり手振り話す。ジンさんは面白そうに僕の話を聞いてくれてる。

あ、そういえば、帰ってきたらジンさんに聞こうと思ってたことがあるんだった。


「ジンしゃんのたんじょーびっていちゅ?」


「俺の誕生日?…そういや過ぎてるな」


な、なんだってぇぇぇ!?


◇◇◇


なんということでしょう…ジンさんの誕生日はひと月も前に過ぎていました…

僕とした事が、年に1度のイベント、よりにもよって誕生日を見逃すなんて!

誕生日ケーキという最も特別といえるスイーツを楽しむイベントだというのに!

いや、ケーキのためのイベントじゃなくて、生まれた日を祝うおめでたいイベントだよね。分かってる、うん、分かってるよ。

日々の生活に追われてあっという間に歳をとるってこういうことなのかしらん。え?ただのうっかりだろうって?…否定出来ない。

いや、しかし知ったからには敢行しますよ!

何をって?そんなの誕生日パーティーに決まってるでしょうが!


◇◇◇


まずはイワンさんとアルベルトさんに手紙を書く。

秘密裏に事を進めるため、密会に誘う。

気分はスパイだ。ミッション1・敵に知られないように仲間と合流せよ!なんてね。えへ

2人とも空気を読んで(というか面白がって)僕のスパイごっこに付き合ってくれた。

ジンさんの誕生日パーティーをしたいと言ったら、2人とも賛成してくれた。

もちろん2人の誕生日にもパーティーをしたいと言ったら感激したアルベルトさんに強烈なハグをいただいた。ぐえぇ

確認したところ、こっちの世界でも誕生日は、身内や友人と食事会をしたりプレゼントを贈ったりするらしい。

そして相談の結果、会場はジンさんの部屋に決定。

ご馳走とケーキはイワンさん、部屋の飾り付けはアルベルトさん、僕は両方を手伝う。

こそこそと打ち合わせ、下準備を進め、いよいよ決行の日になった。


全く同じケーキでも、誕生日に食べると不思議と美味しく感じるんですよね

やっぱりあのチョコレートのプレートのおかげでしょうか

それともロウソクのおかげでしょうか


今日も読んでくださる皆様に感謝します

ありがとうございます

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