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こどもにはひつようなんですってば

「えっノアどっか怪我してるんすか!?大丈夫なんすか!?」


「静かになさい。怪我はないわ。念のために今日1日ここで様子見るだけよ」


「なんだそういうことっすか~。安心したっす」


「用は済んだだろ。無駄口たたいてないでさっさと行きなよ」


「へぇへぇ分かったよ」


おお、結構良いヤツじゃないかリンクス。それに、追い出すガブリエルさんに大人しく従うあたり意外に素直でもあるな。


「じゃ隊長失礼します。ノア!休憩時間にまた来るからなー」


そう言ってリンクスは部屋を出て行った。

え、また来るの?


「全く騒がしい子ね」


「すまんな」


苦笑しながらそう言うアルベルトさんに、同じく苦笑しつつ返すジンさん。

リンクスは愛されるおバカさんって感じなのかな。まぁなんとなく分かる気がする。


「さてと。それじゃあジン、先にドアの片付けお願いね」


「ああ」


アルベルトさんの要求に短く返すとおもむろににドアの残骸に手をかざすジンさん。

んん?何してるんだろ?

不思議に思いじっと見ているとドアの残骸が消えた。そう、消えた。跡形もなく。

驚きのあまり口と目をパッカーンと見開いて固まっていると、アルベルトさんが気づいて声をかけてくれる。


「あらあら、お目々が落っこちそうよノアちゃん。魔工品を見るのは初めてなの?」


「まこうひん?」


何ぞそれ?


「アタシたちは自分の魔力と魔工品っていう道具を使って色んな事が出来るのよ。魔道具とも言われてるんだけど、その種類や効果はそれこそ星の数ほどあるわ」


そ、それってつまり


「まほうでしゅか!?」


スゴい!魔法があるとかマジファンタジー!さすが異世界!

興奮して鼻息を荒くする僕にジンさんが説明してくれる。


「まぁ、似たようなもんだ。使える人間と使えない人間は半々くらいの割合だがな。ちなみに研究所にいる人間は全員使える」


「ぼくもつかえるでしゅか!?」


半々ってことはもしかして僕も使える!?

魔法少年ノア君爆誕!?新しい冒険が始まっちゃう!?


「いや、ノアには使えないな」


秒で否定された。

あ、あのもうちょっと引っ張ってくれても良くない?子供には夢が必要なんですよ? (泣)



ジンさんは子供の情緒とかに関してはちょっとばかり鈍感です。

なにやら便利そうな道具が出てきましたが、原理はさっぱりです←

今日も皆様に読んでいただけることに感謝します。ありがとうございます

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