きみたちのなは?
「ジン、今日はノアちゃんの側にいてあげなさい。あとドアの片付けもしてもらうわよ」
「ああ、分かってる」
さて、この後はどうなるのかと思っていたら、アルベルトさんのお言葉。しかもめっちゃイイ笑顔。
どうやらジンさんは今日は僕の側にいてくれるらしい。ドアの片付けがメインではないと思いたい。
密かにプルプルしつつドアだった所を見ると金髪頭の青年がひょっこりと現れた。バッチリ目が合う。
「あー!起きてんじゃん!!」
うるさっ!
「うるせえ」
「うるさいわね」
「うるさいよ」
やば声出てた?と思ったら違った。
ジンさんとアルベルトさん、それにもう一人、金髪青年の後ろにいる誰か。
「痛って!蹴んなよ!」
「だからうるさい」
腰を擦りながら入ってきた金髪青年と茶髪に眼鏡の青年二人組。むむ、何奴。
「おはようございますアルベルト隊長」
「おはようガブリエル」
「おはよーございまーす隊長」
「おう」
おや、2人のお知り合い?というより部下かな?
ちらちら見ていると、金髪青年がぐっと顔を寄せてきた。いや近いよ!
「近い」
「痛って!」
また蹴られてる。普段から蹴られてる感じがするなこの金髪君。
「おはよう、小さな患者さん。僕はガブリエル、アルベルト隊長の部下だよ。よろしくね」
おお、アルベルトさんの部下か。サラサラ茶髪に眼鏡の似合うお兄さんだ。
委員長ぽい印象だけど口より先に手、いや足が出る辺りアルベルトさんの部下って感じだな。
「ぼくノアでしゅ。よろちくおねがいしましゅ、がぶい、がぶえ、がぶぶ」
……………………。どうしろと。
肩を震わせるジンさんとアルベルトさんなんて見えないよ。見えてないよ。
「ブハッ!噛みすぎ痛ってぇ!だから蹴んなって!ガブリエル!」
「うるさいよリンクス。僕のことはエルでいいよノア君」
「あい。エルしゃん」
「ハイハイ!俺はリンクス!よろしくなノア!」
ガブリエルさんの後ろから騒がしく名乗る金髪君、もといリンクスさん?君?…リンクスだな。うん。
「ノアでしゅ。よろしくおねがいしましゅ」
「で、リンクス、アンタは何しに来たのよ」
「いやいや、隊長に今日の指示貰いに来たんすよ。ついでにノアの様子も見に」
「ああ、その事か。俺は今日1日ここでノアについてる。今日の業務についてはエリックに任せてあるから、そっちの指示に従え」
「了解っす!てゆーか隊長ずるいっすー俺もノアと遊びたいっす!」
「アホか。ノアは療養のためにここにいるんだぞ。俺はその付き添いだ。サボる訳じゃねえ」
そう言ってジンさんはリンクスを嗜めた。
アルベルトさんとガブリエルさんも呆れたような視線を向けている。
またもや新キャラです。同期なのか幼なじみなのか、自分にもわかりません← 今日も来て下さる皆様に感謝します