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スイーツかくめい☆ほわんほわんシフォン1

シフォンとはそもそも、絹で織られた薄い布のこと。

メレンゲをたっぷり使ったふんわりと軽くて柔らかな食感からケーキにその名前がついた。

そしてその肝であるメレンゲを作るのに欠かせない道具こそハンドミキサー!



「イワンしゃん、ケーキがたありましゅか?」


「おう!色々持ってきたぜ!」


「ドミニクしゃん、そのカップかりていいでしゅか?」


「おう、好きに使え」


丸いケーキ型の真ん中に持ち手のないカップを置く。

これを簡易のシフォンケーキ型として使う。

ちゃんとした型はまた作ってもらおう。

それでは材料の紹介です。

卵、小麦粉、植物油、牛乳以上!

いつでもおうちにある材料ですね。思いついたらその場で作れるスイーツって良いよね。

それでは張り切ってどーぞ!


◇◇◇


まずは卵をパッカン。卵白と卵黄に分ける。

ここで登場ハンドミキサー!

シフォンケーキ作りには欠かせない頼れる相棒!

他のスイーツと違ってシフォンケーキはミキサー無しでは作れない。

肝となるメレンゲの仕上がりに直結するからね。

まぁイワンさんなら関係ないけど。

話を戻して。

卵白を軽くほぐしたら砂糖を加える。

ミキサーの羽をあててスイッチオン!

ギュワー!と音をたててミキサーが卵白を泡立てていく。ヒュー!気持ちいいー!

ミキサーを持ち上げると羽からぷつりと白が途切れる。艶々と輝くメレンゲの完成!

お次は卵黄。

こちらも同じように砂糖を加えて混ぜる。ギュワー!

次に植物油を加えて混ぜる。重要なのはバターじゃなくて植物油を使うこと。

常温でも液体状の植物油はまんべんなく生地に混ざるのでふわんとボリュームが出るのだ。

お次に混ぜるのは牛乳、あーんど抹茶!

ミルクだけ混ぜるプレーンと、抹茶味の豪華2本立てでお送りします。むふふ

牛乳はそのまま、抹茶はお湯に溶かして濾した物を混ぜる。

出来上がった卵黄生地にメレンゲと小麦粉を少量ずつ交互に混ぜる。

小麦粉と抹茶は合わせてふるっておくのを忘れずに。

メレンゲの泡を潰さないように丁寧に優しく混ぜる。

出来上がった生地はつやつやぴかぴか輝いている。

型に静かに流し込みオーブンにイン!


◇◇◇


「なるほどな。つまり抹茶はココアパウダーと同じってことか」


「そうでしゅ。パウンドケーキにもクッキーにもつかえましゅ。チーじゅケーキにだってつかえましゅ。それになまクリームにまじぇればまっちゃなまクリームができましゅ!」


「嬢ちゃん、さっき言ってたでかい泡立て器だが」


「それはでしゅね」


シフォンケーキを焼いてる間、イワンさんに抹茶の汎用性について力説する。

そしてドミニクさんには本来の目的であるキュウちゃんの修理をお願いするのと同時に、今後のための改良点やスタンドミキサーについても相談してみる。

新しい調理器具にドミニクさんは興味深々でグイグイ食いついてくる。本当に魔工品作りが好きなんだね。


そうこうしてるとオーブンから焼き上がりの合図が聞こえた。

ふっくらと山形に膨らんだシフォンケーキちゃんが姿を現す。

ケーキに残ってる蒸気を抜くために、少し持ち上げた型をストンと落とす。

その後はケーキの自重で萎んでしまうのを防ぐために型をひっくり返す。

本当なら自然に冷めるのを待たないといけないけど、キュウちゃんの動作確認ついでに使ってみる。


「よしよし、しっかり動いてるな」


「キュウちゃんにゃおってよかったー」


「操作は前のままだが、動力を上げてみた。前より短時間で冷やせるぞ」


ドミニクさんの言葉通り、すぐにシフォンケーキは冷めた。

型から外したシフォンケーキはふわんと揺れて、いかにもシフォン然としている。

イワンさんが包丁をあてると、するりと刃を受け入れる。

そうしてカットされたシフォンケーキの断面、卵の黄色と抹茶の萌葱色が目に眩しい。

泡立てた生クリームを添えたら


「シフォンケーキかんしぇー!」


「「おおー!」」


さあそれでは!


「「「いただきます!」」」

結局ドミニクさんはドワーフなのか否か

皆様のご想像にお任せします←


今日も読んでくださる皆様に感謝します

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